一部【スサノオ】
五章【ヒトガタ】
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ん」
執拗に噛みつくジャックに戸惑う零。
ジャックとGの間に嫌な沈黙の時がながれる。
「どうでもいいですわ。作業員でしょうがなんでしょうが。嫌ならやめてしまえば良いのではなくて?」
二人の間へ割ってはいるクラウリー。
それは零にとっては救いの手だった。
「そ、そうですよ。取り敢えず二人とも落ち着いてください…」
「…そうだな。俺はこんなところでウダウダやる気もやめる気もないしな。……悪かったよ」
頭を下げるジャックを見て一言もなく顔を背けるG。
「いい忘れたが、そいつらから採取したDNA情報が換金されて現実のお前らの報酬金になる。倒したら持っている物でも必ず採取することだな。…さて、次は新たな開拓地へと踏み込んだ時に打ち込むビーコンの使い方だ」
待ってましたと言わんばかりのクラウリーの目。
彼女は一攫千金目的なのだろうか?
「使い方は単純だ。『ビーコン』『打ち込み』この二言をすでに開拓された土地から20キロ以上離れた新開拓地の地点で腕輪へ指示する。それだけだ。もしその圏内に先にビーコンを打ち込んでる奴らがいなければお前たちは大金を手にできる」
「ちなみに、どういった条件でしたら報酬金が高くなりますの?」
「主に生産性のある土地だ。農作業に適している土地や、開拓に必要な施設を建設できるような土地ならば報酬金がはねあがる。…だが、フロンティア1にいる今のお前たちにはまだ無縁な話だ」
「すぐにフロンティア4までいって見せますわ」
クラウリーの目がギラギラと輝く。
「女、ここで稼ぐ一番の術を教えてやろう。それは…」
《トラブルコード02…繰り返しますトラブルコード02》
Gの言葉を遮り、突如鳴り響く緊急アナウンス。
それと同時に今まで写し出されていた草原の映像が切れ、本来の鉄壁が姿をあらわす。
《模擬戦闘エリアBフロアにて緊急ログアウト発生…トラブル解決のため模擬戦闘エリアの全ゲートを封鎖》
「なんだ…これ」
「ちょ、トラブルって!?」
「いきなりなんなのよっ!?なんなのよ!?」
いきなりの出来事にあわてふためく三人。
そんななか、Gは手元に無骨な大剣を生成しただ一点を見据えていた。
「お前ら、ログアウトしろ」
その一点から少しも目をそらさずGは3人へと静かに告げる。
「くっそっ!」
「冗談じゃないわ!後で説明しなさいよねっ!」
訳もわらないままログアウトするジャックとクラウリー。
しかし、零は…
「ちょっと!ログアウトってどうやって……」
《エリア内にゲームマスター確認…》
《至急トラブル解決にあたってください…》
《エリア内隔離壁解放…》
哲二にも、誰にもログア
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