一部【スサノオ】
五章【ヒトガタ】
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ズミのような生物が出現する。
「これが練習相手ってか?」
楽勝だぜ、と有無を言わさずジャックはその生物へと発砲する。
「あ?」
が、ジャックの放った弾丸はその生物に当たった瞬間弾き飛ばされた。
さらに最悪なことに、その一撃でグルグルと威嚇すると、その生物はジャックへと襲いかかる。
「ジャック!」
焦りジャックの前へ飛び出すと、零は剣を振り下ろし生物を弾き飛ばした。
「マジか…悪い、俺お前のことちょっとヘタレだと思ってたわ…」
零の行動に驚くジャック。
しかし、それ以上に驚いていたのは紛れもない零自信だった。
「体が軽い…?」
そこへ、呆れたように前へ出るG。
「話を最後まで聞かないからそうなる。お前らの使ってるその素体は只の人間のそれとは違う。身体能力は常人の約8倍。だが、普通の人間相手ならともかく、そいつらネイティブエネミー相手では簡単に殺されるぞ」
と、Gが零達へと一枚の小型チップを渡す。
「それをお前らの武器についている挿入口に差し込んでからもう一度攻撃してみろ」
言われるがままにチップを差し込む零達。
《データインストール完了…》
《実戦用へ書き換え完了…》
零達は剣を振り下ろし、弾丸を放ち、槍で貫く。
「おっ!」
先程とは違い、それぞれの一撃は確実に生物を仕留めていた。
「それが『エクステンドチップ』だ。今のはただお前らの実戦モードをアンロックするものだが、例えば奴らを倒しそいつらのDNAを採取するとその特性に合わせた機能がインストールされる。ちなみに、採取方法は奴らの死体からコアを剥ぎ取り街の『ラボ』へ持っていけばいい」
「コアってなんだよ?」
「お前らがいま倒したやつの死体をよく見てみろ。目のような部分…そこが結晶化してるのがわかるな?」
Gの言う通り、その目は宝石のように結晶のようなしていた。
「それがコアだ。ちなみに倒したらかならず採取もしくは破壊しろ。それはやつらの卵になっていてほおっておくとまた新たなネイティブが産まれるからな」
「まぁ、独特な繁殖方法ですこと」
「奴等にはメスもオスもない。産まれながらにして卵を持ち、死ぬと再び孵化して甦る。厄介な奴等だよ…俺がお前らにコイツらの討伐を優先と進めたのは人類の移住にとってコイツらが一番の問題だからだ」
「まぁ、薄々感ずいちゃいたが、つまり俺たちは移住計画の為の作業員って事か」
「そうだ」
冷たくいい放つG。
「だが、実際に死ぬ事はほぼない上に大金を手に入れるチャンスまであるわけだ。何か問題があるわけではあるまい?」
「そうだな、そのほぼ『死なない』ってとこ以外はな」
「ちょ、ちょっとジャックさ
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