一部【スサノオ】
五章【ヒトガタ】
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った。
「これはまた…」
反応に困るジャック。
「悪いかしら?一人で戦っていくにはこれが一番よくってよ。弾数に限りのある銃や馬鹿みたいに敵に近づかなきゃいけない片手剣なんてナンセンスじゃなくて?」
相変わらずの毒舌。
ダメだコイツと言わんばかりに、もう苦笑いでしか返せない二人だった。
そんな二人を気にもとめず、クラウリーは辺りをキョロキョロ見渡す。
「でも、どうしますの?あと1人足りませんわよ?…まぁ、私は3人だろうが1人だろうが構わないですけれど」
ふん、と鼻で笑って見せるクラウリー。
そんなクラウリーの背後から声がしたのはその直後だった。
「これで4人1組だな」
いきなりの登場に3人とも驚き、その声の主から慌てて離れる。
そこにいたのは、オールバックのいかつい大男。
「4人1組でチームを組む。さっき俺はそう言ったな?」
「アンタまさか…」
男の言葉に3人は確信する。
そう、目の前の大男はGMのGであると。
「ありなんですか?GMが俺たちプレイヤーと組むなんて?」
零の言葉を笑い飛ばすG。
「別に構わんさ。ここでは俺がルールだ」
そう言うと、Gは他のチームにゲートを潜れと指示をだす。
「女、一つ良いことを教えてやろう」
クラウリーを鋭い眼光で睨み付けると、Gは静かに、かつ怒りを秘めた声で言い放つ。
「お前と同じように1人で生き延びれてる奴は全体の1%にも満たない」
「なっ…っっ!」
Gの凄まじいほどの威厳に反論しようにもクラウリーからは言葉が出てこない。
「さぁ、お前らもゲートを選べ。こんなところで死に急ぎのバカに説教垂れても時間の無駄だからな」
クラウリーの表情からは溢れんばかりの怒りが読み取れた。
「さて、と…んじゃ、まぁ最初だしゲートなんてどこ潜っても一緒だろ。一番右でいいか?」
「俺は構いませんよ」
「私もどこだって構いませんわ」
いい加減ながらも一番右に決定し、進む四人。
ゲートを潜ると続くのは狭いトンネル。
沈黙の中、口を開いたのはまたもやクラウリーだった。
「いいんですの?皆に教えなければいけない貴方のような方が私たちと居て?」
「お前が心配する事ではない、この広い施設に管理者が俺だけだとでも思っているのか?」
「貴方、リアルでも相当嫌な人なんでしょうね」
「そうだな、よく言われる」
笑って流したGに、それ以上クラウリーが話しかけることはなかった。
程なくして零たちが出たのは草原のような場所だった。
「さて、では戦闘について説明しよう。『アーカイブ』起動『ミラージュドール』『ラット』」
Gの指示で零達の目の前に四匹の大きなネ
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