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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 G
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では、第一部隊と行こう。
「・・・ん?この感じは・・・二人とも、あいつらを助けるか見捨てるか、真剣に考えろ。」
白夜は何かを感じ取り、二人にそう問いかける。
「なぜですか?とりあえず合流し、助けられそうなら助ける予定では?」
「そうだったが、まあ予想外の事態というやつだ。」
「その内容次第、早く教えてはくれないか、第一席?」
「あいつらのところに霊獣が出現した。」
白夜が淡々とそう言うと、二人が一瞬固まった。
「見えないか?あの白い衣をまとったやつだ。」
白夜が差す位置はかなり遠いが、呪力によって視力を強化してみている。
「それは見えますが・・・だとしたらまずいのでは?」
「うむ。早くせねばあの二人は命を落とすぞ。」
三人から視て、二人の人形遣いはかなり格下だ。
どう考えても、霊獣と戦って生き延びることはできないだろう。
「だが、同時にあいつらを助けるだけの余裕があるのか分からない。光也も言っていただろう、最終手段としてならよい、と。」
「あれは、絶対にするな、位でとるべきかと。」
「それに、我らには助ける責任がある。」
白夜の提案は、二人によって却下された。
「ならば、少しばかり急ぐとしようか。多少は痛い目を見なければ、反省はしないだろう。」
「他にも反省させる手段はあると思うのだが・・・」
「まあ、少ししたらすぐに助けるのであれば、よい経験で済むだろう!」
三人は方針を決め、バカ者二人の元へ向かうのだった。
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「ふむ、久方ぶりの顕現だが・・・やけに多い妖怪の気配を感じるな。それに、我のほかにも二体、霊獣がおる・・・」
顕現したそれは、目の前に陰陽師が二人いることに気付かないままそう呟く。
「お、亮。確かにオマエの計算どおりだったな。」
「当然。僕の計算が狂うはずがありません。」
「じゃあ、始めるか。」
「ええ、智也君。半端物を引き摺り下ろすために!」
二人はそういって、同時に自分達の武器を取り出す。
亮は小さな、掌に五個は乗るような人形を取り出し、呪力を込める。
智也は巻物二つを開き、そこに自分の血をたらし、開放する。
「来い、人形軍。“黄泉軍”。」
「開放。傀儡、“珠風”“玉露”。」
そうして、五体の人形は人間大のミイラになり、巻物からは刀を持った女性のような傀儡に何も持っていない男性のような傀儡が現れた。
「それに、我らが主も、顕現しようとしておる・・・む?霊獣殺しまでおるのか・・・」
が、霊獣は見向きもせずに独り言を続ける。
「余裕綽々だな・・・すぐにその余裕、崩してやる。」
「ええ。やりましょう。」
二人はそう言って、
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