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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 E
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「了解。もう面倒だから交戦することにする。三人も、それでいいか?」
一輝は部隊にいる残りの三人に確認を取る。
「去年よりは少ない人数での戦いだが・・・」
「きっと、なんとかなる・・・よね?」
「心配ですけど・・・頑張り、ます。」
「ああ、お前たちなら俺がいなくても大丈夫だよ。じゃあ、行こう。」
三人が頷くのを確認し、一輝は一気に目的地まで水に乗って飛ぶ。
もちろん、残りの三人も乗せて、だ。
「確かこのあたりのはず・・・おわ!?」
「え?」
「水が消えたな。」
「冷静になってる場合じゃなーい!!」
大体目的地の辺りにつくと、一輝たちは攻撃され、水が消滅。そのまま落下していく。
「まずは安全確保!!」
が、一輝はいたって冷静に、他の三人を回収しながら空気抵抗を操って落下速度を緩め、安全に着地する。
回収方法としては、まず美羽を右腕で抱え、次に匁を左腕で抱え、最後に殺女を自分の背中に抱きつかせる、と言った形だ。
「ほう・・・陰陽師として覚醒もしていないのに、よく動く。それに、なにやら面妖な術も使っておるな。」
「そりゃどうも。アンタは、いったい何もんだ?」
一輝は三人を下ろしながら、自分達を攻撃してきた霊獣クラスの妖怪に話しかける。
その姿は青白い、病人のような肌を持ち、高貴な着物を着ている。
日本の妖怪について、少し詳し目の知識を持っていればその正体の予想はつく。
「ただの平民が我に名を尋ねるのであれば、せめて自らの名を名乗ってはどうだ?」
「そいつは失礼。確かに、上皇ともあろうお方に失礼だったな。俺は寺西一輝。家の名すら失った、なっさけ無い半端もんだ。」
一輝はふざけた口調でそう返す。
「匂宮美羽。今の匂宮家の頭首見習い・・・です。」
「九頭原匁。現九頭原家頭首。」
「土御門殺女。ただの陰陽師〜。」
残りの三人も、簡単に名を名乗る。
「なるほど・・・中々に素質の高いものたちだ。では、我も名を名乗ろう!我が名は崇徳!第七十五代天皇にして、日ノ本の三大悪妖怪の一角である!」
「だそうだよ?聞こえたか?」
『はい、確かに聞きました。崇徳上皇とは、こちらもかなりのビックネームになりましたね〜。』
光也はそうお気楽な口調で言うと、急に口調を変えて一輝にある事態を伝える。
『でも、そのレベルならよかったです。まだ、匂宮さんたち三人で対処できますから。』
「その言い方・・・まるで、俺がこの場を離れないといけないみたいな言い方だな?」
『まあ、その通りですからね。』
一輝は光也のその返しに、一気に冷静になりながら相手の攻撃を裁きつつ話を続ける。
「何かやばい事でも起こったか?」
『ええ、ここまでのことは過去の記録をあさってもありませ
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