暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 D
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
あいい。この俺自ら、数を減らしてやろう。」
そういって、妖刀を構えると・・・一気にその力を解放し、荒れ狂う呪力、妖力の波を放つ。
結果、先ほどの比ではない量の妖怪が倒され、それらの死体と先ほどの死体が、全て妖刀に食われた。
「ふむ・・・ザコばかりではあるが、あれだけの数があればそこそこにたまるのだな。まあ、まだ全然足りんが。」
「おや、今回は準備していなかったのか?」
「したんだが・・・その、妹が勝手に使ったんだ・・・」
「小さな子供の手に届くところに置いてはいかんぞ!」
「相変わらず、夜露殿は好奇心旺盛だな。おっと、貫け、『雌黄』!」
無駄話をしているうちに集まってきた妖怪は、鈴女が召喚した蜂の式神の放つ黄色い光に貫かれ、絶命する。
そして、その死体を白夜の妖刀が貪欲に食い散らす。
「では、倒した妖怪の死体は、全てその刀が片付けてくれると考えていいのだな?」
「ああ。霊獣が現れたときのために、できる限り準備はしておきたいからな。」
「では、俺達は第一席のためにも妖怪を狩るとしようか!雷鬼晩餐!」
拳は再び雷を自らの身に落とし、それらを鬼の形にすると妖怪に走らせ、食い漁るかのように噛み千切り、命を奪わせる。
こんな性格だが、意外と器用だったりする。イメージに合わないところが多いやつなのだ。
「焦げてはしまったが、問題あるまい!」
「多少変わるのだが・・・まあ、これだけの量がいれば大して気にはならんか。」
「あまり贅沢を言ってもいけない。まあ、白夜殿の奥義は使わずにすんだほうが・・・おや?」
三人が妖怪を殺しながら進んでいると、鈴女が何かを見つけた。
「どうした、鈴女?」
「いや、今人がいたような・・・拳殿、あれ・・・人ですよね?」
鈴女は大量の妖怪がいるその先、自分達のほうに向かってくる四つの人影を指差す。
「どれ・・・うむ、二人は人、二体は人形だな。傀儡か?」
「は?俺達以外は避難したはずだろう・・・おい光也。どういうことだ?」
拳が保障したことで、白夜は光也へと連絡を取る。
「おかしいですね・・・確かに避難するように命令したはずですが。」
「なら、あれは命令違反ということか・・・最悪、見捨てればいいな。」
「お願いなので、それは最終手段としてください。」
光也は白夜にそういって、電話を切った。
「はあ・・・しかたない。まずはそいつらと合流するか。」
「うむ!死んでしまう前に保護しなくてはな!」
「巻き込まれただけならば、助けなくてはならない。それが強者の責任というものだ。」
三人の意見が一致したため、その二人の元に向かおうとするが・・・
その瞬間、日本で三箇所に霊獣クラスが出現、うち一体は二人の傀儡使いの元に出現した。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ