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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 A
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応、他にも目に見えるおかしな点は見つからないのにどこか
異質
(
・・
)
だと感じるものがある。
「俺は山で食料を集めてその場での調理を進めるぞ!あれが一番美味いし、誰にも聞かれる心配はない!!」
これは拳の台詞。
服装は袖が引きちぎられた道着。
露出している腕は傷だらけで本人の顔にも大きな傷が。
そしてこのハイテンションな大声なので、このメンバーの中で最も目立っている。
さあ、そんなメンバーが来店した光景を思い浮かべてみよう。
あの店員の反応は当たり前のものだと理解していただけるだろう。
「あ、予約していた陰陽師課のものです。料理の準備をお願いします。」
「・・・あ、はい!少々お待ちください!」
光也が店員にそう言うと店員は慌てて奥へ入っていく。
そちらから「ご予約された方々がいらっしゃいました!」「も、もうか!?まだ下ごしらえしか終わってないぞ!」「急げ!今なら他の注文は入っていない!」「全員総動員しろ!」とあせった声が聞こえているが、十一人は気にせず席に着き、一輝にいたっては
「肉料理全種類追加でー!!」
と嬉々として追い討ちをかけている。もとの苗字に恥じない、問題児に恥じない鬼っぷりである。
「そんなに食べれるのか?」
「墓参りに行ってたから、今日はまだ何も腹に入れてないんだよ。余裕でいけるだろうし、三人も食べたければどうぞ、って感じで。」
「あ〜そういえば結構な数回らないといけないし、朝から呼び出されたもんね〜。」
「お疲れ様・・・です。お体には、お気をつけて・・・」
「心配してくれてありがとう、美羽。」
一輝はそう言いながら、四人がけの席の一輝の隣を勝ち取った美羽の頭を撫でる。
美羽は一輝より年下で、撫でられるのが好きと知っているが故の行動だ。
まあ、そこに『一輝に』という言葉がつくことは知らないが。
「・・・♪」
「「・・・(ジト)」」
結果として美羽は気持ちよさそうにするが残りの二名からはジト目である。
「?どうしたの、二人とも?」
「「なんでもない、気にするな。」」
「そう?じゃあ、今回の殲滅についての話に入るけど、」
なんと、一輝はそのまま作戦の話に入った。
「はぁ・・・で、何を決めるんだ?」
「特に決めることはないかな。強いて言うなら、四人で固まって行動するか、バラけるかだけど・・・」
「「「固まってで。」」」
「よし、決まったな。」
それと同時に料理が全て届いたので、(なんと、肉料理もである。)食事を始める。
「そういえば、カズ君はいつ現地入りするの?」
「ん?もうこの後すぐ行く予定だけど。」
「またはやいな。どうしてだ?」
「入っちゃえばそこでかかった金は全部陰陽師課に押し付けれるから。それと、知り合い
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