反董卓の章
第9話 「スラッシュ、キィーック!」
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窺うその姿に、男は驚愕の目でそれを見た。
ゆっくり、ゆっくりと先陣に背を向け、自軍である中陣へと戻っていく。
その姿は、まるで地獄の幽鬼がさまよっているような印象すらあった。
「貴様が……天の御遣い、貴様が……北郷盾二」
男はゆっくりと中陣へと戻り、その姿を見た袁紹の兵が声をかけた。
「あ、文官殿、おかえり……ひっ!?」
その異様な雰囲気、その異様な風貌に、兵は皆怖気づいて後ずさる。
その男――唐周は、笑みとともに呟いた。
「やっと見つけた……やっと見つけたぞ、郷循。いや、北郷盾二」
――必ず、殺してやる。
そう呟く黒い殺意の塊は、ゆっくりと自身の主が眠る天幕へと入っていった。
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