なんか、増えたよな……
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」
「き、気持ち悪!」
「気持ち悪言わんでくれ。忘れたか? 俺は上腕二頭筋の神だ。人の上腕二頭筋の中に入り込める。」
あー、ありましたね、そういえば。
けど何かいつも自分の上腕二頭筋に誰か入ってると思うと、
「気持ち悪っ!!」
「気持ち悪言わんでくれ。それにまだ特殊な力を持っている。」
「なにぃ!? まだあるのか!?」
「そうだ!!」
気になる! どんな能力だ?
「俺は、貴様の筋肉をムキムキにすることができる!!」
……………………は?
このムキムキなんか言い放ちやがったが、俺が、ムキムキに……?
「す、すげー!」
歳柄にもなく興奮した。だって俺結構ひょろひょろだし、憧れるよ。
「ムキムキの天万……ないわー」
「あぁん!?」
横からレイが茶々を入れてきて歳柄にもなくきれてしまった。
「わ、私も……その、ムキムキは……」
「のォォォ!!」
天使に言われた……マジ天使な天使に……
「八尾君はそのままの方が、か、恰好いいよ?」
「天ーー!!」
「ど、どうしたの!? そ、それに天って……」
感動のあまり天使の呼び名が決まった。ああ、癒される……
しかし癒されていると横から重い声が聞こえた。
「あ、でも俺は上腕二頭筋の神だからムキムキになるの上腕二頭筋だけだな……」
「キモッ!! すこぶるキモッ!! 嫌だそんなムキムキ!!」
それは流石にやめてくれ! 全身ヒョロヒョロなのに腕だけムキムキだったら多分、いや確実にキモい。
「まあ、いろいろ任せろ!」
任されてしまった。これからの生活、憂鬱だな……
「これから頑張ろうね! 八尾君!」
前言撤回、これからの生活が楽しみだ……
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