暁 〜小説投稿サイト〜
何となく生きて行く
部活
[1/2]

[8]前話 [1] 最後
〜午後4;30

文化祭の準備があるということで、今日は早めに授業が終わり皆各自の役割の所へ行ったので、教室には俺一人だけだ。
…俺にはこれから座談部ということで、学年室に行かなければならない。
俺は荷物を持って素早く学年室に移動した。

学年室…と言っても、とても小さな部屋だ。何か特別なものもなく、何もないわけではない。ただ単に特別な部屋ではないということだ。

「失礼します。」

俺は学年室のとびらを開けた。中にはすでに冬花先生が座っていた。俺は冬花先生の真正面のいすに座った。

「…おう、やっと来たか…退屈過ぎてとても暇だったよ。」

冬花先生は眠そうな顔を俺に見せてきた。

「…すみません…」
「まぁ、このことは置いといて…この部活の説明をしよう。」

冬花先生は、胸元から1枚のレポートを取り出した。
「…えーまず、この部活は特に集まる日も活動する日も関係ない。全てが自由だ。…しかし、来年の5月の部活紹介では、きっちり発表をしなければならない。」
「な…何を書けば良いんですか?」
「ん?まぁ、その時が来てからでも遅くないからな。…えーと、続きか…今のところ、部員は一名、仁井田、お前だけだ。まぁ、大したことではないんだがこんな部活とも言えない部活は、いつ潰れてもおかしくない。」

…いや、一番最後のが重要なんですけど…

「…ということで、説明終了。後は帰ってもいいぞ。」

(はええ…)

あまりの展開の早さにおれは追いつけなかった。
しかし、大体の要点を理解した俺は、せっかく部活の初日なので、残ろうと考えた。

「残りますよ…初日なんでね…」
「む、そうか…ならば私も残るとしよう…」

そういうと俺は早速鞄から課題を取り、終わらせるために手早く取り組んだ。




〜数十分後〜

「…ふぅ、終わった…」

すべての課題が終わった俺は、さっきから妙なほどに静かな冬花先生の様子を見た。

…普通に寝てるし…

冬花先生は机に顔を突っ伏して寝ていた。…大胆だなぁ…おい…

俺は幸せそうに寝ている先生を起こせるわけがなく、俺も横になって眠ってしまった。





「お…!!仁……!!仁井…!!お…!!起きろ!!」

…先生がうるさい…

「おっ起きたか…何回も読んだんだぞ?」

俺は時計を見るとまだ十分しか経っていなかった。
…もう少しだけ寝せてくれよ…
しかしそんな事を先生は許してくれる訳がなく、ずっと先生は質問をしてきた。

趣味は何だ、休日は何してる?、学校では何してる?etc…色々な方向から質問が来た。
…まぁ、全てが生返事だが…
さて、質問も終盤に来てやっと下校時刻が迫っていた…
…これでやっと質問地獄から、抜
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ