呪われた一族
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く。
が、すぐに納得したように呟いた。
「あ、そっか。ルーシィちゃんは知らないんだっけ」
「知らないって何が?」
「私、1人暮らしじゃないの」
「え?そうなの?じゃあ両親とかと一緒に?」
「あー・・・違うよ」
一瞬困ったような表情をし、サルディアは微笑んだ。
「私ね、クロス君達と一緒に住んでるの」
「えぇ!?そうだったの!?」
「ププ!?」
サルディアの言葉にルーシィとプルーは驚愕する。
それから少し歩き、サルディアが足を止めた為ルーシィも足を止めた。
「ここだよ」
「・・・!?」
文字通り、ルーシィは言葉を失った。
「お、大きくない?」
「そうかな?ルーシィちゃんの実家に比べたら小さいよ・・・あ、今はその話はしない方がいいよね」
「あ、ううん。気にしないで」
サルディア達の家は、普通の家より大きい。
まぁ彼女の言う通り、ルーシィの実家の本宅に比べれば小さいのだが、この国有数の財閥と比べてはどの家も小さいだろう。
だがクロス達が一緒という事はこれくらい無いと足りないのか・・・とルーシィは納得した。
「ただいまー」
サルディアがそう言いながらドアを開けると、奥から相変わらずジャージ姿のスバルが走ってきた。
そして何も言わずにサルディアの抱えていた荷物を持ち上げる。
「おかえりサルディア!・・・って、如何してルーシィがいんだよ?俺、今日招待したっけ?」
「あのね。ルーシィちゃん、今月の家賃が払えなくなって家を追い出されちゃったみたいなの。だから今日はウチに泊まっていかない?って」
それを聞いたスバルは荷物を置き俯き、肩を揺らし始めた。
「ぶはははははははははっ!お、追い出されたのかっ!?や、やべ・・・腹が・・・あははははははっ!」
「ちょ・・・そんなに笑わなくてもいいでしょ!」
「ひー、ひー・・・やっべ、今月で1番笑ったかもしれねー」
眼に涙を浮かべるほど大爆笑したスバルに、ルーシィは憤慨する。
「もう、スバル!そんなに笑ったら失礼でしょっ!」
「へいへい。まぁいいや、上がれよ」
「あ、うん。お邪魔します」
よっと、とルーシィが持っていた分の荷物も抱え、スバルは歩いていく。
その後について行くサルディアの後をルーシィがついて行き、リビングへとやってきた。
フローリングの床の上に、ライアー、ヒルダ、クロスが部屋着に―――――だがギルドで着ていた服とあまり変わっていない気もする―――――着替えて寛いでいた。
「サルディア、おかえり・・・ん?」
「む?ルーシィ?」
「どうかしたのか、こんな時間に」
クロス、ヒルダ、ライアーが首を傾げそう言う。
「それがよぉ・・・やっべ、思い出しただけで笑えてくる・・・」
「も
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