呪われた一族
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
裕はあったのだが、1週間ほど扱き使われた為、余裕は綺麗さっぱり消えていた、という訳である。
ちなみにルーシィの現在の所持金は、さっきも言ったが4万Jである。
「今月の家賃7万J!キッチリ払わないならこの部屋には入れないよっ!」
大家の迫力には敵わず、ルーシィはプルーを抱えて家を追い出されてしまった。
で、現在に至る。
「どうしよう・・・家賃は明日の仕事でどうにかなるけど、今日一晩・・・野宿なんて嫌だし、でもエルザの家は知らないし、ティアは自業自得って泊めてくれなさそうだし・・・あー、もう、ホントにどーしよー!」
そう言いながらルーシィが頭を抱えていると、その前を見覚えある少女が通りかかり、足を止めた。
「あれ?ルーシィちゃん、どうしたの?こんな時間に」
突然名前を呼ばれ、ルーシィが顔を上げると、クラシカルロリータに身を包んだ桃色のツインテールの少女が。
「サルディアさん!?」
そこには、買い物の帰り道なのか大量の食材を持ったサルディアがいた。
サルディアはにっこり微笑む。
「サルディアでいいよ。でもルーシィちゃん、こんな時間に女の子が1人で出歩くなんて危ないよ?」
いや、そう言ってるあなたもこんな時間に1人で出歩いている女の子なんですけどね。
「じ、実は・・・」
苦笑いを浮かべながら、ルーシィは今の状況を細かく説明した。
見た目に似合わず力持ちなのか、荷物を持ったままサルディアは相づちを打ち続ける。
「そういう事かぁ・・・大変だね」
「あはは・・・」
事情を聞いたサルディアは少し考えるように俯くと、ぱぁっと笑顔を浮かべた。
「そうだルーシィちゃん!」
「ん?」
その「いいアイデア思いついちゃった!」とでも言いたげな表情に、ルーシィは聞き返す。
「今日、ウチに泊まりにおいでよ!」
突然のサルディアの誘いに少し面食らったルーシィだったが、今の彼女にとってこのお誘いはまさに女神の救いの手の様なものなので、あっさりと受けた。
という訳で、現在2人とプルーはサルディアの家に向かっている。
「本当に助かったわ、ありがとうサルディア」
「ううん、気にしないで。困ったときはお互い様でしょ?それに、召喚系の魔法を使う子が私の他に入ってきたから、仲良く出来たらなぁって思ってたの」
そう言えばあたしとサルディア以外召喚っぽい魔法使う人っていないかも・・・なんて考えながら、泊めてもらうお礼として先ほどまで彼女が持っていた荷物の半分を持つルーシィは、ふと持つ荷物に疑問を覚えた。
「そういえばサルディア。こんなにたくさん食材を買って、1人で食べきれるの?」
「え?」
ルーシィの言葉にサルディアは驚いたように目を見開
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ