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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第175話】
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一学期が終わる三日前。
一般の高校とは違い、IS学園は終業式まで授業がある。
長くISに携わる事により、専用機持ちも、専用機持ちじゃない子達の操縦技術向上の為に基礎など一学期に学んだ事の復習を行っていた。
そんな中、俺自身ふとした疑問が生まれる。
……疑問と言うのが、何故四組のクラス代表、【更識簪】さんが専用機を使わずに授業を受けるのか。
時折一学年全体の合同授業があるが、基本更識さんは欠席又は訓練機による授業への出席ばかり。
そんな疑問を解決するために四組を覗いたのだが、肝心の更識さんが居ないという……。
何でも、昼休みも放課後も整備室に入り浸っていると四組の子が教えてくれた。
なので、思いきって整備室に行こうと思い立ち、今に到る。
場所はIS整備室前。
中を覗くとISがあり、その前でコンソールパネルを叩く女子生徒が一人――更識簪さんだ。
画面に映し出されるデータを、真剣な眼差しで見つめ、コンソールパネルを叩いてはエラーが出、その度にまた別のデータを参照してはを繰り返していた。
見ていても埒があかないので、俺は整備室の戸を開けた。
そのスライド音にピクリと反応し、更識さんが此方を見ると同時に作業を止めて出ていたISが待機形態へと変わっていった。
「おっす、更識さん。 ISの整備してたのか?」
「…………」
返事がなく、作業を見られたせいか何故か睨まれる始末。
「……俺の事なら気にせず、作業を――」
「もう、終わった……から……」
その一言だけを告げ、出ていこうとするのだが――。
その一言が明らかな嘘であるのは明白だった。
理由は、その一言を言うときに一瞬だが目が泳いでいた。
「……嘘だろ? 作業が終わったって」
その俺の言葉に、一瞬表情が変わるのだが直ぐに戻り――。
「……貴方には関係ない……」
そんな言葉を呟く更識さん。
「……まあ、関係ないって言われれば関係ないかもな。 ……だが、妹の美冬が君に世話になったんだ。 役に立たないかもしれないがさ、俺に手伝える事があれば言いなよ? 美冬もだが、君に会いに行ってもいつも居ないから嘆いてるしさ、これが」
「…………」
先ほどと同じく、返事は無く、この言葉に視線を逸らす更識さん。
「……さっきは関係ないって、君に言われたがさ。 ……もう俺達は無関係って訳じゃないからな? 深く関わった訳じゃないが、小さなきっかけは出来たんだし……な?」
「……あ……」
小さく声を上げると、互いの視線が交わる――だが、それに気づいた更識さんは急に整備室
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