12話 ジェラール達と妖精王2
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煙が晴れていくとそこには5枚の白い盾を携えたレインが立っていた
「まだまだ甘いなジェラール。俺にはその程度の攻撃通用しないぞ?」
「減らず口を……流星??」
ジェラールは体に光を纏い高速で動き始めた
しかし……
「それがどうした?いくら速く動こうとも……」
レインはその動きを目で追い
「見切れる程度では高が知れている」
ガシッと足を掴み地面へ投げつけた
ドガァ??
「ガハッ??」
「まだまだだなジェラール。そんなんだから催眠術掛けられて操られるんだよ」
「催眠術??俺は催眠術など掛かっていない??俺が操られているとしたらそれはゼレフの意思だ??」
「それが操られてるって言ってるんだよ??」
フラフラと立ち上がるジェラール
レインはそこに踏み込み右肘で胸部を突き左膝で鳩尾を蹴った。そして垂直蹴りを決めそのまま倒立、カポエラの要領でジェラールの顔面に3度蹴りを入れた
ガッガッガッ!ガガガン??
「ぐっ……ガァ??」
「どうした?俺はお前を攻撃するのに何一つ道具は使っていないぞ?」
「調子に……乗るなあああ??」
フォンフォンフォンフォン……
ジェラールは自身の魔力により魔法陣を描いた
その魔法陣は四大元素魔法、煉獄砕破だった
「その程度の魔法で俺を殺せるとでも?」
「無に帰るがいい??」
ゴォォォォォォォオ??
魔法陣から黒い波動が放出され、レインを包んだ
しかし……
バシュゥゥゥ……
「何故だ……何故お前は立っている??」
「効いてないからに決まってんだろ。生温い魔法撃ちやがって……煉獄破砕はこうやって撃つんだよ??」
レインもまた同じ魔法陣を描き放つ
しかしその大きさはジェラールとは比べ物にならずおおよそジェラールの放ったアビスブレイクの10倍はあろうかという規模だった
レインはそれをジェラールとは違う方向へ撃った
アビスブレイクが着弾した海は一瞬で半径2kmほどが干上がり遠くからでも水蒸気を確認できた
「それで?まだやるかい?」
「まだだ……まだ負けてない??」
「いいねえその目……もっとお前の力を見せな。お前の幻想ごとぶっ潰してやる」
「おおおおおおおお????暗黒の楽園??」
ジェラールを中心に光が逆流する??ギャアアアアアアア??
とばかりにジェラールの方へ光が集まる
ジェラールの手の上には黒い球体がありそれをレインへと投げつけた
「流石にこれはまずいな。リリー!形態青!」
換装空間より呼び出されたのは5枚で1鈴、レインの道具の中でも古株の白
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