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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十六話:確認と狼狽
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えず、落ち着け。俺も落ち着くから、お前も落ち着こう」
「やだーー!!無理ーー!!」


 と、散々取り乱す私をまたヘンリーが抱き締めて宥めてくれて。


「……落ち着いたか?」
「……はい……」

 本当にすみません。
 色んな意味で、すみません。

「……で。結局、何がしたかったんだ?あれは」
「……えっと」

 触らせてしまった事実はもうどうしようも無いので、折角だから聞いてみようか。

「……晒を。巻いてるんだけどね?」
「……そうか。それが?」
「……あの。……どうだった?」
「どうって。何が」
「だから。……感触が」
「……着けてない時よりは柔らかさは落ちるけど、弾力があるってか……詰まってる感じで、これはこれで」
「ち!!違う!!そんな、具体的な描写を求めてるわけじゃない!!」

 ていうか、着けてない時の感触をいつ……!!
 …………添い寝か!!

「……じゃあ、何だよ」
「だ、だから!……わかるもの?巻いてても、触ったら。女だって」
「そりゃ、わかるだろ。よっぽど小さけりゃ別だが、お前の場合は、その、……かなり、大き」
「わかったもういい!!もういいから!!……そう、やっぱり……わかるんだ……」
「何を、そんなに気にして……まさか」
「……」
「……触られたのか?」
「……」
「……誰に?」
「……」
「……アイツか?あの、カールとかいうの」
「……!」

 なぜ、わかったし!

「……そうなんだな。……あんな感じで、触られたんだな……?」
「……」

 何も言ってないのに……!
 なぜ、わかりますか……!
 そして雰囲気が、すごく怖いんですけれども……!!

「……よし。()ってくる」
「やめて!!殺さないで!!殺しは、良くないです!!」

 私を抱き締めてた手を離して歩き出そうとしたヘンリーに、縋り付いて引き留めます。

 縋り付く私を、ヘンリーが苦しそうに顔を歪めて見下ろします。

「……ドーラ。庇うのか?……アイツを」
「そうじゃなくて!!ヘンリーが!!」
「……俺が?」
「ヘンリーに、人殺しとか、して欲しくない!!」

 カールさんが、殺されるかどうかよりも!
 正直、そっちのほうが気になります!!

 必死で取り縋りながら、涙目でヘンリーを見上げてますが。
 もうだいぶ暗くなってきたのでよくわかりませんが、またヘンリーの顔が少し赤いような。

「……俺が?」
「うん!ヘンリーが!だから、やめて!私のために、そんなことしないで!」
「……だけど」
「カールさんなら、もう自分で殴っといたから!思いっ切り!だから、大丈夫だから!」
「……」
「ヘンリー……!お願い……!」

 モモを
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