1.捨てた物
4.女王は神様
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会議が行われている間、月子さんは真理子さんの護衛の為
会議に参加する事になり私一人だけ自由時間となった
狗神家本家は始めてで中庭を探索し始めた所だ
狗神家は山に囲まれている
正確には狗神家がある、鬼沼村が山に囲まれている
その鬼沼村を見下ろす、高い位置にあるのが
狗神家本家だ、現在は真理子さんが当主で
真理子さんを戦闘に複数の鬼が仕えているという
真理子さんは絶滅されたと言われてる日本の魔族「鬼」だ
そしてこの狗神家本家は日本にとっては神様の存在でもあり
そして邪魔な存在でもある
鬼とは厄介な者で、好かれる事もあれば、嫌われる事もある
だから真理子さんは鬼という事を隠している
普通の人間として生きている
中庭探索も飽きてきた所で私は気づいてしまった
「ここは何処でしょう?」
どうやら迷子になったらしく、ただひたすら歩くしかなかった
気づいたら日本民家が一つあって
その家の庭に入ると縁側には黒髪の少女が座って空を眺めていた
綺麗な黒髪に真っ白な肌、濃い桃色の瞳は雲ひとつない空を映していた
少女の髪毛が揺れると少女はこちらに気づきこっちを見る
「あ、あの!」
少女は私を見るとふわりと微笑み、立ち上がる
「お客様?でもどうして此処へ?」
「中庭を探索してたら迷子になってしまって、狗神家の人ですか?」
私がそう聞くと少女は「座る?お茶出すわね」と奥へ行ってしまった
本当に綺麗な空で、少女が眺めていたのも頷けるほど綺麗で
私はようやく、足の疲れが抜けてきた事に気づき背伸びをする
しばらくすると少女はティーポットとカップを持ってやってきて
私に紅茶を差し出すのだった
「私は、狗神家に匿ってもらっているというか・・・、
その、ええっと、なんていうのかしら?イソウロウ?そう居候なの!
私はセシリア、セシリア・イヴァレータよ」
「じゃあ、貴方がセシリア女王様ですか?」
「ええ、」
そう頷くと、セシリア女王様はふわりと微笑んだ
「セシリアでいいわ、貴方は?」
「薫です、坂神 薫と言います、」
「薫!・・・、貴方から懐かしい匂いがするわ・・・、」
「セシリアさん?」
「セシリアで大丈夫よ、薫ちゃん」
「セシリア・・・、えっと、月子さん、覚えていますか?」
「ええ・・・、ルーナの事よね、覚えているわ
忘れた事なんて一度もないわよ」
「貴方は・・・、」
どうして、いなくなったのですか?
その言葉は言えません、月子さんの悲しそうな表情と
セシリアさんの悲しそうな表情を見てしまったら
私が聞ける程の小さなことではないのだと感じたからです
「どうして消えちゃったか・・
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