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学園バラライカ
1.捨てた物
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あれから月子さんが生徒会に入って3日が経った
何事もなく日々が過ぎていく
少し気になると言えば日に日に月子さんの机の上の書類が
増えて行ってる事だろうか・・・、


「月子さん?あの、私にやれる事などありましたら
お手伝いしましょうか・・・?」
「ええ、ありがとう、紅茶のおかわりくれる?
砂糖5杯ぐらい入れて頂戴」
「わ、わかりました」


後、一つわかった事もある、月子さんは甘党だ
甘党な叉慧先輩でも引くほどの甘党だ
珈琲に砂糖10杯入れた時には叉慧先輩も発狂していた

月子さんの紅茶を淹れていると、ドアが開き
やつれた表情の真理子さんが部屋に入ってきた


「真理子さん?どうかしましたか?」


真理子さん愛用のティーカップを温め
ついでに真理子さんにも紅茶を淹れる事にする


「ええ、そろそろ日本特別調査本部がくるのよ・・・、」


バキッ・・・、何かが折れる音と共に月子さんが顔を上げた


「日本特別調査本部が?」
「ええそうよ、急だけど、叉慧のテストを見に来るそうよ
それで月子と薫は私と共に狗神家本家に来てほしいのだけど・・・、」
「わ、私はまだ仕事が残っているから、薫、貴方が行って来てほしい・・・、」


月子さんはどうやら行きたくないようで首を横に振る


「で、でも、私戦闘できません・・・、やっぱり真理子さんの護衛で
月子さんについてもらった方が・・・、」
「そうねー、月子にはついてきてほしいわ」
「私は強制なのね・・・、」


落ち込む月子さんに紅茶を渡す


「車の用意は出来てるから、準備が出来たら言ってね」
「わ、わかりました、月子さん、駄々こねても駄目ですよ」
「行きたくない・・・、」
「はい、わかりました、行きますよ」
「薫、貴方は本当に長生きすると思うわ・・・、」


嫌がる月子さんを車に押し込み狗神家本家へと向かう
狗神家本家までは嵐ヶ丘学園から車で20分ぐらいだ
それまで車の中で日本特別調査本部の誰が来るのか
今回の会議内容などが話された


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