第五十一話 暫くそこでもがいていろ
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でいる。訊いてみたいと思ったが訊けずにいる。これまでも訊けなかった、そしてこれからも訊けないのだろう。
だが皆一度は俺と同じ想いを抱いた筈だ。そして最高司令官が皇帝への道を歩み始めた事を分かっている筈だ。だが誰もその事を口にしない、ただ黙って見ているだけだ。いや見ているのではない、その後に続いている。それは彼が皇帝に相応しいと認めたから、そして自分が皇帝の器ではないと認めたからだろう。つまり俺達は臣下の道を歩き始めたのだ。
だがそれも悪くない、少なくともなんの能力も無い馬鹿共に仕えるよりもはるかにましだ。最高司令官なら俺達を十二分に使いこなしてくれるだろう。彼と共に新しい帝国を創る。そして俺達は何時か彼を“閣下”では無く“陛下”と呼ぶのだ……。
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