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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十五話:調査と疑惑
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すか?」
「……ヘンリーさんのことだ」

 はて。
 ヘンリーのことで、わざわざ私を探してまで、一体何の話があるというのか。
 さっきの乱暴な扱いに、実は結構怒ってたんだろうか。

「……先程はヘンリーが、失礼しました。悪気は無いのですが、どうにも過保護なところがありまして」
「いや、おらのことはいいんだ。そうか、過保護……だか……」

 怒っているわけでは無いんですね。
 それは良かったが、なら何なのか。
 なんだか言いにくそうな感じで、こっちをチラチラ見てるんですけれども。

 え、カールさん、そんなキャラじゃ無いよね?
 遠慮して言い淀むとか、そんなキャラじゃ無いよね?
 遠慮?なにそれおいしいの?って感じで、ガンガンくるキャラだよね、むしろ。

「カールさん?どうかしましたか?」
「……いや、都会には、色んな人間がいるって言うだし。おらには信じられねえが、あれはどう見ても……」
「カールさん?……気になることがあるなら、はっきり言ってくれませんか?」

 意味がわからないし、あまり引っ張られてもめんどくさいんで。

「あ、ああ!……んだな!……ヘンリーさんだが、……だ、男色(だんしょく)の、()が、あるんだべか!?」
「はい?」

 え、ヘンリーが?

 男色?
 いわゆる、BLですか?

 ……なんで??

 ……踊り子さんに全く反応しなかったから、それだけ見てたらそう思ったかもしれないけど。
 美少女ドーラちゃんにはちゃんと反応してたし、他の男性に興味を示すなんてことも全く無いし、それは無いと思うんですけど。

 何故に、そんな疑惑が……。
 ……はっ!まさか

「……カールさん、まさか……。ヘンリーに、何かそれらしいことを、されたりなんか」
「ま、まさか!!そんなわけねえべ!!」
「……ですよね」

 見たところ、私に近付く害虫みたいな扱いでしたもんね。
 普通に無いよね、それは。

「でも。それなら何故、そんな」
「……ドーラさんだ!ヘンリーさんのドーラさんを見る目は、普通でねえ!あれは、男が男を見る目でねえだ!まるで……まるで、好いた娘っ子を見るような、そんな目だった!!」

 ああ。
 そういう。

「……そう、見えましたか?」
「んだ!!あれは、そうとしか……男が、男をなんて、おらには信じられねえけんども!!そうとしか、見えねかっただ!!」
「そうですか……」

 好意の種類は、知らないが。
 何らかの好意があることだけは、間違いないだろうから。
 それはそれで、間違いではないんだろう。

 ……しかし意外と鋭いな、カールさん。
 思い込みが激しいし、あんまり話を聞いてくれないし。
 もっと、鈍いかと思ってた
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