TURN103 赤い海賊その八
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「どうもお互いに協同戦線を敷いているみたいだからな」
「ではどうされますか、ここは」
「主力は連合軍に向ける」
彼等にだとだ、日本に答える。
「そして海賊達にはまずは足止めを向けるか」
「海賊には海賊だな」
アルビルダが早速名乗りを挙げてきた。
「私が行くぞ」
「僕も」
アイスランドもアルビルダに続く。
「王女さんと一緒に行くから」
「足止めは好きじゃないが任せろ」
攻撃型のアルビルダは足止めをするタイプではない、だがそれでもあえて引き受けるというのだ。
「ここはな」
「そうさせてもらうから」
「わかった、後はだ」
「あたしも行くわ」
キャロルも名乗りを挙げてきた。
「妙に気になるからね、あの連中」
「そうだね、それにあたしもね」
アメリカ妹もここで言う。
「あの艦隊の動かし方何処かで見た気がするのよね」
「ああ、そういえばそうだな」
アメリカも妹の言葉を受けて海賊達の動きを見て言う。
「誰かあんな動きさせていたぞ」
「!?あたしに似てるかしら」
キャロルもふと思った。
「そんな筈ないのに」
「ドクツの艦艇が多いけれどね」
アメリカ妹も見ている、それで言うのだ。
「動きは既視感があるね」
「そこも気になるし行くわ」
また言うキャロルだった。
「それでいい?」
「あたしもね」
「わかった、では頼む」
東郷はキャロルとアメリカ妹の言葉を受けた。
「海賊の相手は四個艦隊だな」
「残りで連合軍に向かいましょう」
秋山もここで言う。
「それでは」
「よし、では行くか」
東郷も秋山の言葉に頷く、そうしてだった。
彼等は海賊達には足止めの艦隊を置きそのうえで敵主力に向かった、対する連合軍は。
今度はジューコフが指揮を採っていた、しかもロシアやゲーペ、コンドラチェンコ達もいる。見ればソビエトの国家が全て揃っている。
リトアニアは目の前に展開する連合軍を観ながらドクツ軍と共にいるポーランドに言った。
「ねえ、わかってるよね」
「何がなんだ?」
「いや、何がじゃなくて」
まずはこうしたやり取りからだった。
「目の前の枢軸軍だよ」
「ああ、ウラル取られたらやばいんよね」
「だから俺達も総出で出てね」
そのうえでだというのだ。
「ポーランドまで来たんだよ」
「このままいったらやばくね?」
ポーランドは自身の乗艦の艦橋でフリカッセを食べながらモニターに映るリトアニアに返した。
「連合軍も」
「かなりまずいよ、実際にね」
「だから俺もここに来たしーーー」
ドクツ軍の指揮官はポーランドだけだ、ドクツ軍自体は十個艦隊である。
「援軍で」
「他の国は?ベルギーやオランダさんは」
「総統さんが送らんのよ」
そうだというのだ。
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