暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0446話
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上に持ち上げられる。

「この年代だからこそ女子寮に入り込んでたのね」

 フニフニと頬を軽く抓りながら告げてくるレモンの言葉に、思わず固まる。
 ……近右衛門、女子中に放り込んだだけじゃなくて女子寮の事もバラしたのか……
 いやまぁ、マーカーを頼りに麻帆良に転移したのなら自然とそのマーカーがある場所。即ちあやか達の部屋に辿り着いていただろうから早いか遅いかの違いでしかないんだが。

「あ、あのっ! アクセル君が私達の部屋に住むようになったのは私が強く学園長先生に言い張ったからですわ!」
「……ま、そういう事にしておきましょうか。良かったわね、彼女がいてくれて」
「レモン、私にもアクセルを貸してくれないか」
「あ、コーネリアずるい。私にもお願い」

 コーネリアとマリューの取り合いで3人の膝の上を行ったり来たりさせられる。
 そして最終的には幼児化を解除していつもの20代の姿に戻るのだった。





「さて、ちょっと真面目な話をしましょうか。アクセル、この世界の火星をテラフォーミングするんですって?」
「成り行きでな。それで……」

 チラ、とあやかと千鶴の2人へと視線を向ける。

「あやか、千鶴。俺達が表舞台に出るのが良くないというのは分かるな?」

 その言葉に2人が頷く。何しろ科学技術だけで言えばこの世界とは数百年単位で隔絶してるのだ。そんな俺達が表舞台に出たりしたら、それこそ見苦しい権力闘争に巻き込まれたり、あるいは少しでも利権のおこぼれを貰おうと擦り寄ってくる輩が大量に沸いて出るというのは、家が財閥やら大会社の娘としてこれまで生活してきた以上は想像が付くのだろう。

「そこでだ。俺達のこの世界での表向きの顔として雪広財閥と那波重工の名前を借りたい。もちろん、それだけだとそっちに対して利益が多くないからある程度の技術は提供させて貰うつもりだ。……レモン、確かストライクダガーがかなりの数余っていた筈だな?」
「え? ええ。連合軍から鹵獲した奴でしょう? 一応オーブのゲートからホワイトスターに運び込んで今は使っていない区画に纏めて置いてある筈よ」
「あやか、千鶴。お前達2人はエヴァの魔法で俺の記憶を追体験した以上はストライクダガーという機体の事も覚えていると思うが」
「ええ。レモンさんも仰っていた連合軍……と言うか、大西洋連邦が開発したMSですわよね」
「でもアクセル君達には手も足も出なかったんじゃないかしら」

 俺の記憶で見た感想を言う2人に、今度はレモンが眉を顰める。

「ちょっと、アクセル。貴男、一体何を……」
「あー、その件は詳しくは後でだな。端的に言えば人の記憶を追体験出来る魔法ってのがあって、それを使ってここにいる4人やその他諸々が俺の記憶を追体験したんだ」

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