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Angel Beats! the after story
記憶戻しの野球試合D
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激しい攻防を繰り広げついに最終回裏俺らの守備が始まる。
本日3回目の円陣を俺らは組む、日向もランニングホームランを打った後でさすがに疲れているのが分かる。他の連中も疲れているが気迫は衰えず最終回を迎えますます強くなっている、そんな俺も最初は渋々だったが今は本気でこのチームを勝利に導きたいそんな気持ちが込み上げる。
少しの静寂の後、両チームが同時に叫ぶ。
「「この回絶対抑えるぞ「逆転するぞ」!!!」」
キャプテンの声に応えるかのように全力でチーム全員が叫ぶ。
「「「「「「「「おぉぉおおーーー!!!!」」」」」」」」
そして緊迫する中、両チームお互いの場所に戻る。
☆
(これが俺の最後のピッチング)軽く手首をほぐしながらそんなことを考えていたがあまり重く考えないようにする。またあの時みたいに迷惑を掛けてしまうかもしれないからだ。これからのピッチングは自分のためではなくチームのために全力で投げるそう決意した俺はキャッチャーの指示を確認する。
(外角低めにカーブ)指示を確認し終わりピッチングポジションに入る。そして、おもいっきりボールに勢いをつけてキャッチャーグローブめがけて投げる。投げたボールは綺麗に曲がり『バシィ!』という音と共にキャッチャーグローブに収まる。
「ストライク!」
そのまますぐキャッチャーの指示を確認する。
(内角低めにストレート)そしてすぐにボールを投げる。
意表を突かれたバッターはすぐに構えてバットを振ったがボールはバットの根元部分に当たりボールはコロコロとサードに転がりアウトになる。
俺は次のバッターのために深呼吸をして気持ちを切り換え、次のバッターを見る。
(打順てきに4番か…)決して恐れているわけではなくその逆でもっと自分のピッチングをしたい、そういう衝動に駆られワクワクしている。バッターはバットを構える。俺はキャッチャーの指示を確認する。
(内角高めにカーブ)そう指示がきたが首を横に振り次の指示を確認する。
(外角高めにフォーク)また俺は首を横に振る、キャッチャーは不満の表情で見ていたが俺の考えに気づいたらしく驚きの表情を隠せないでいたが、俺を信頼しグローブを構える。
俺のわがままに付き合ってくれるキャッチャーに感謝しピッチングポジションで上げた左足をおもいっきり地面に踏み込みその勢いを利用し全力でボールを投げる。そのボールは高くも低くもなくましてや変化すらしない、そう俺が投げたボールはど真ん中のストレートだ。
「ストライク!」
バッターは身動き一つしなかった。多分一球見逃したのだろう。
また俺は同じところに全力で投げる。2回連続ど真ん中だと思わなかったバッターはまたしても見逃す。
「ストライク2」
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