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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十四話:カボチ村の寄合で
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に、話を聞いてけれ!」

 全く気にした様子も無く、話が進んでいきました。

 おおらかというかおおざっぱというか、また微妙に失礼なんだが。
 私の見た目は弱そうとか。
 本物の男じゃないし、いいけど。別に。

 カールさんの促しに応じてカールさんから離れ、今度は村長さんのところに向かいます。
 その少しの移動の間もヘンリーが常に私とカールさんの間にいて、絶対に近付かせないといった様子でしたが。

 明らかに男と思われてるし、男相手なのになぜかときめいてしまうといった血迷った下心も感じないのに、ちょっと警戒し過ぎじゃないだろうか。
 ヘンリーの過剰な警戒ぶりに、カールさんもなんだか妙な顔をしてるんですけれども。

 なんてことを深く考える前に村長さんの元にたどり着き、重々しく頭を下げられます。

「あんたらが、酒場に通う助っ人の先生だべか。こん(たび)は、オラたちの頼みを引き受けてくれたそんで。まことに、すまんこってすだ」

 一応、礼儀正しい感じだけれども、言葉に見え隠れする思い込みと偏見が。
 偏見とも思ってないから、隠そうという意識も無いんだろうなあ。

 まあ、いちいち矯正する労力をかけるつもりは無いし。
 モモを迎えに行くついでにこなしてるイベントだから、いいけど別に。どうでも。

「いえ。その化け物について、わかっていることを教えて頂けますか?」

 倒す気が無いとか、この人たち相手に匂わせる意味は無いからね。
 悪者にされないように、話を上手く運んで全てを丸く収めよう、なんて気は無いので。

 私はモモと無事に合流することだけを、この人たちは村の平穏を取り戻すことだけを、それぞれ自分の都合しか考えてないのはお互い様なので!
 モモさえ無事なら村がどうなってもいいとは言わないが、結果としてどう思われるかは、割とどうでもいい。
 少しの労力で誤解が解けるならしなくも無いけど、思い込みの強い、狭い世界で生きてる人たちにわかってもらうなんて、少しの労力で済む話では無いから。

 最終的にどう思われても問題が片付けばいいだけなので、手っ取り早く話を進めたい。

「んだな。オラとしても、話が早いに越したことはねえ。化け物のことだが、これがまんず、狼のような虎のような、おっとろしい化け物でしてな。どこに住んどるかは、わからねえんです。ただ、西のほうからやってくる、っちゅうことだけは、みんな知ってますだよ」
「そうですか。私たちも村に着いた時に、それらしい影は見ましたが。あの素早さでは、村で捕らえることは難しいでしょうから。()()を探して、乗り込むことになるのでしょうね」

 私の言葉に村長さんが一瞬黙り込み、また口を開きます。

「……そうですだ。だから、虎の子のあ
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