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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十四話:カボチ村の寄合で
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メだ、碌に姿も確認できなかったし!
 断定できるだけの情報が無いのに、何で判ったのかっていう!
 妙な疑惑のタネを、蒔いてしまうわけには……!

「……()()(ひな)びた村とは言え、人里に魔物が踏み込んでくるなどということが、ありますかどうか。……()りとて、あの身のこなし。他の何かとも、考えにくうござりますな」
「でもさー。おいらたちに気付いて、逃げてった感じだけど。あぶないヤツなら、それもおかしくね?襲うよな、人とか見たら」
「ピキー」
「ふむ。やはり、ドーラ様のご懸念の通り。邪悪な意思に支配されておらぬ可能性も……」
「……そうだね!決め付けるのは早いけど、まずは村で話を聞いてみようか!」

 私の無理矢理な誤魔化しから都合良く推測を重ねてくれたみんなの話に乗っかって、村で一番大きな建物、恐らく村長さんの家に向かいます。


「ごめんくださーい」

 ノックに返事が無いので、田舎の広い家ならこんなもんか、と声をかけながら家に足を踏み入れると。

「オラ、反対だ!」

 ポートセルミで会った村人さん、カールさんと同世代くらいの、若い村人さんが激昂して叫んだところに出会(でくわ)しました。

 こちらに気付かれた様子も無いし、どう見てもお取り込み中なので、少し待つことにします。

「どこの馬のホネとも知れねえ余所者に、村のことを頼む!?騙されて、礼金だけ持ってかれるのがオチだべ!」
「だども。ポートセルミの酒場には、なかなか腕の立つ戦士たちが出入りするって話だ。それに実際、おらが会ったのは」
「都会の酒場でたむろしてるような、どうしようもねえもんに!化け物が、退治できるわけがねえ!」

 カールさんの反論に若い村人さんはさらに声を荒げ、村長さんらしきちょっと偉そうなおじさんが仲裁に入ります。

「落ち着くだ。そりゃオラとしても、酒場にたむろするようなのはどうかと思うだども。お前たちに、あぶねえ真似をさせるわけにはいかねえ。ここはひとつ、ものは試しだ」

 カールさんはともかく、さっきから興奮してるお兄さんのほうは、そこまで強くも無さそうなんですけれども。
 やはりカールさんは、村人Aとしてはあり得ないハイスペックなのか。
 まあ若い働き手というだけで、あのお兄さんも十分に貴重ではあるんだろう。

 しかしいちいち酒場でたむろとか、普通に宿でごはん食べてただけなのに。
 カールさんに絡んできたゴロツキどもはともかく、仕事の後に酒場で飲んでる人たちだって、悪いことしてるわけじゃ無いのに。
 いいけど、別に。

 とか思ってる間に、お兄さんが憤懣やる方無いといった様子で立ち上がり、捨て台詞を吐きます。

「とにかく!オラは、反対だ!オラは、言っただからな!んじゃ、
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