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少年は魔人になるようです
第80話 少年は師匠と出遭うようです
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とも知れぬそこの若造などと戦う必要も無い……願ってもない事だ!!」
ボッ!!

先程とは比べ物にならない速度で放たれた影の槍を、ラカンさんは指二本で軽々と止めてみせる。

更に繰り出された連撃を、影槍と似た白い槍で迎撃する。あれは・・・アーティファクト!?


「理不尽な……それが如何なる武具にも変幻自在・無敵無類の宝具と名高き……!」

「おうよ!これが…アーティファクト『千の顔を持つ英雄(ホ・ヘーロース・メタ・キーリオーン・ブロソーボーン)』だ!!

…………まぁ、とある奴の武具には変えられたためしがねぇんだがな。」
ドドドドドドドドドドッ!!
「ぬぐぅぅぅ!」


ラカンさんが白槍を双刃の剣槍に変化させ投擲すると、カゲタロウも影槍を剣槍に変化させ投擲する。

が、その全てを砕き、白槍が陣の様にカゲタロウの周りに突き刺さる。

凄い・・・・!あの練磨された影槍を砕く、変幻自在のアーティファクトなんて!


「よっ!」
ドムン!
「ぬぅああああああああああああああああああ!!」
ズザザザザザザザザザザザザザザッザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!
「必 殺 !『斬 艦 剣』!!」
ドォンンッ!!
「ぐぉお!!」


全長40mを超える巨剣になったアーティファクトは、数え切れない影槍をも物ともせず、建物ごと

カゲタロウを飲み込んだ。凄い・・・!一瞬で変更出来て複数召喚可能なのに、僕の『熾使よりの天剣(シュワルト・ヴァンヒンメル・ファーレン)』より

遥かに強い!!けれど、それでもカゲタロウは立ち上がった。


「ぐ………まだだ、まだこの程度では!」

「やめとけよ。俺が本気なら今ので芥子粒だぜ?更に言うと、俺は素手のが強え。」

「先の戦での貴様等への雪辱を果たせるならば……この命を賭けても惜しくは無い!!」

「あぁなんだ、てめぇも俺らにボコられたクチかよ。いいぜ、そんなに俺と戦いたいなら、俺の弟子のこいつに

勝ってからにして貰おうか。場所は闘技場、正式な拳闘大会でな。」


そう言い、僕の頭に手を置いてくるラカンさん。・・・い、何時の間に弟子になったんだろう。

まさか、強制的に必殺技の習得とかさせられちゃうんだろうか。


「弟子……だと?」

「ああ、ダチのよしみでな。まだ修行途中なんだこいつぁこんなナリしちゃいるが、まだ十歳でな。」

「なにぃ!?」

「ハッハ!見所あんだろ?ま、暫く待っとけや。」


勝手に話が進んで行く。けれど・・・この人、やっぱり僕の事知ってる?父さんの、仲間・・・?

すると、ラカンさんは僕の方に向き直って、自信満々な笑みをこちらに向けて来た。


「……力
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