暁 〜小説投稿サイト〜
とある蛇の世界録
第五話
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 今日はレーディングゲームの日だ

 私は今、身支度を進めている

 今私はワインレッドのドレスを身にまとっている

 ちょうど着替え終わった頃に
 扉がノックされた

 入るのを促すと
 シスターの服に着替えたアーシアが入ってきた

 「どうかしたか?」

 「すいません。あの、時間になるまで一緒に居てもいいですか?」

 私は微笑む

 その態度にほっとしたアーシアは私の近くに座り込んだ
 私も倣うように、座り込む

 「今日はその服でやるのかい?」

 「はい、部長さんも着慣れた服で来なさいって
  おっしゃてましたから」

 私はそうか・・・、とだけ返す

 これは緊張・・・いや、それより恐怖といったところか
 まぁ無理も無いか。相手は変態とはいえ上級悪魔
 その強さは格別だからな
 それにこのゲーム次第では、オカルト研究部自体が崩壊するかもしれない

 もしもは人に未知への恐怖を与えるからな

 それから、私たちは時間になるまで静かに寄り添い続けた





 部室に行くと私とアーシア以外の部員達に加えグレイフィアが
 すでに待機していた

 「うふふ、全員そろいましたわね」

 「遅れて悪かったな」

 私の言葉をいえいえと否定する朱乃

 「あ、あなた。その格好は・・・」

 ん? このドレスの事か?

 「どうかしたか?」

 「いや、あの。なんでもないわ」

 どうしたんだリアスは
 ぐるりと辺りを見回す
 朱乃はあらあらといい
 祐斗は苦笑い
 小猫はいつも通り
 イッセーは顔が赤い

 なんなんだ? 一体?

 私が疑問に思っていると
 グレイフィアが口を開いた

 「皆さん、時間になりました。出場者はこちらに」

 グレイフィアが指示した先には
 今まで無かった魔法陣が書かれていた

 私はアーシアにむかう

 「アーシア、怖がることは無い
  君にはこの世界で最も強い存在が味方をしているのだから」

 「はい!」

 そうアーシアに伝え、グレイフィアの隣に並ぶ

 「それでは、転移を開始します」

 グレイフィアがそう言うと、アーシアたちが光に包まれ
 次の瞬間には転送されていた

 「がんばれよ、アーシア」

 そう、呟く

 「ひどくご執心なされているんですね、あの娘に
  何か理由が?」

 理由、か・・・言えんな。これは、アーシアに
 
 「まぁ、在るといえば在る、が
  たいした理由じゃないよ」

 グレイフィアもこれ以上追及してこなかったので
 話は変わる

 「それではこちらに、サーゼクスさまが待っています」


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