これが戦争か??
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罪悪感が…」
「行きましょう…千里さん。」
慌てて陣を落ち着けさせた天ヶ崎は、中の様子を伝え状況を話し出すが陣によって遮られた。
「えっ行くって…中にかい?でも彼等は静かにして欲しいだろうし……」
「そんな事は無いっすよ千里さん、戦争何ですから殺す事からは逃れられない…。俺たちが殺さなくても他の奴が殺すし、もしかしたら仲間が殺されるにかもしれない。逃げられないし、逃げちゃいけないんだ…明日にはすぐまた戦争何だ、覚悟のない奴は置いて行きます。覚悟のない奴は直ぐに死んでしまうし、足手まといですから。」
「…………」
「非情だと思いますか?……ですが、言った筈ですよ。俺たちはこんな所で死ねないって…。」
「敵わないな…彼には……。」
陣の覚悟した目を見た天ヶ崎は、自身の不甲斐なさを恥裏ながらも陣と共に心身ともに傷付いた仲間達を慰撫して回り、仲間達はまだ少年の陣と触れ合い、その心の広さと強さを感じ…必ず生きて帰ると言う強い気持ちを再び持ち出したのである。
関西遠征隊からの絶大な信頼を得て、その後も幾度となく最前線と撤退戦における殿を勤め上げ、少年とも思えない実力と心力の強さを持って敵・味方から畏怖の念を込めて《血塗られの鬼子》と云われ、関西遠征隊の副隊長としてその名を高めて行く……………
関西遠征隊・隊長 天ヶ崎 千里が亡くなるまでは………
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