暁 〜小説投稿サイト〜
俺が魔王の息子ってマジですか!?
11話 買い物をする時はサイフの中身を確認しましょう。
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分の距離、たいしたことは無いのだが
だるい、私にとっては苦痛だ。
だから私は、愚弟が帰ってきたらどのように処刑するかを考えながらコンビニへと
進む。



ドロップキック、それともキン肉バスター……。
よし、決まった!処刑方法はボールクラッシャーで決まりね!
え?何所のボールかって?それは乙女の秘密よ。

ウィーン

ん?どうやら考えている間についてしまったようね。
見慣れた、コンビニの風景を確認すると、すぐにアイス売り場に向かった。

「これと、後これに……」

自分の好みである味のアイスを選び、レジに持っていく。
これだけあれば、しばらくは持つわね。
そんな事を考えながら、バイトの店員にアイスの入った籠を渡す。

「750円になります」

「えー700〜……っげ」

店員の会計が終わり、言われた通りの金額をサイフから出そうとしたのだけど、
私のサイフの中は700円しか入っていなかった。
……っは!しまった!この間友達と服買ったんだった!!

「あ〜……50円たりないわ〜」

思わず声に出てしまったが、しかたがない。
商品を一つ返して、会計を……。


「これを……」

突然後ろから50円玉を持った手が、現れた。
ラッキー!!
誰だか知らないけど、ありがたい。
私はお礼を言おうと、50円玉の持ち主を見る。

「え?」


ドキューン!!


持ち主を見た瞬間、私の間抜けな声と脳内で胸をぶち抜いた音がした。
なんと、持ち主はとんでもないイケメンだったのだ!
さらさらとした緑色の長い髪にクールな雰囲気。まるで誇り高い狼。
しかもカッコイイだけじゃなく、優しさもある。
私の周りの男達と比べたら、月とスッポン!
ああ!神様!ありがとう!
そして弟よ、買い忘れてくれてありがとう!
帰ってきたら、アイスを分けてあげるわ!!

「使うといい」


「は、はい!あ、ありがとうございます!!」


彼の掌にある、50円玉を丁寧に受け取り、お礼を言って会計をする。
あ〜!!どうしよう!何て話せばいい?
彼はスーツ姿だけど、年上なの?年下?それとも……。
あれ?そんな事よりも、私は今どんな格好をしていたっけ?
自分の着ている服をゆっくりと見る。
一応、外着だけど、ラフすぎる!
そういえば、化粧もしていない!!

「では、丁度頂きます。レシートはどうしましょう?」

「い、いらないわ!」


化粧や自分の状態を再認識して、恥ずかしくなった私は、買い物袋を
店員から引ったくり、自宅まで走った。
あーーーーー!!!こんな事ならちゃんとした格好で行っていればよかった!!!



この後、私は自宅でアイスを冷凍庫に突っ込み、
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