NEXT GENERATION
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は嫌だな。仲間の事をあんな風に思ってる人がマスターになるなんて」
「だからマスターもなかなか引退できないんじゃないかっていう噂なの」
「あの人がマトモになるのを待ってるって訳?」
「あくまで噂よ。実際、次期マスターの話なんて一言もマスター本人は漏らしてないし。それに・・・ラクサスも、昔はあんな人じゃなかったのよ」
「え?」
ミラの言葉にルーシィは首を傾げる。
「昔はね、あんな風に仲間を悪く言うような人じゃなかったの。いつからだったかしらね、あんな風になっちゃったのは・・・」
「6年前よ」
ティアが断言した。
「6年前・・・兄さんがギルドを抜けてからよ」
「兄さん!?アンタ、弟だけじゃなくてお兄さんもいたの!?」
「異母兄弟だけれどね」
さらりと発せられた『異母兄弟』という言葉に、ルーシィは言葉を失った。
「2人は歳も近いし、実力も同じくらい。お互いがお互いを意識し実力を高め合う、いいライバルだったらしいわ」
「へぇー・・・あれ?お兄さんって今もギルドにいるの?」
「いないわよ。今は評議院第一強行検束部隊の隊長」
「評議院!?」
まさかこんな問題児の兄が評議院の人間だとは・・・と目を見開く。
そしてとある疑問が生じた。
「ねぇ、ティア」
「何」
「どうしてお兄さんは・・・ギルドを抜けちゃったの?」
ルーシィの問いにティアは少し考えるように俯き、ゆっくり口を開いた。
「・・・殺されたからよ、大切な人を」
「・・・え?」
予想もしていなかった答えに、ルーシィは再び言葉を失った。
「あんのヤロォ・・・」
ラクサスを殴り損ねたナツは、その拳を強く握りしめる。
そんなナツにエルザが声を掛けた。
「もういい・・・あいつに関わると疲れる。それよりどうだろう、仕事にでも行かないか?」
「え?」
エルザの突然の申し出に、ナツは目を丸くする。
「もちろんグレイとルーシィ、ティアも一緒だ」
「え!?」
「はい!?」
「何で」
「グレイ、服は?」
いきなり話を振られ、グレイとルーシィは驚き、ティアは怪訝そうな表情をする。
そしてやっぱり服を脱いでいるグレイにミラが軽く尋ねた。
「鉄の森の件から常に一緒にいる気がするしな。この際チームを組まないか?私達5人で。ハッピー入れて6人か」
「わあ♪」
エルザの提案にルーシィとハッピーは嬉しそうな顔をするが、他の3人は愕然としている。
あのティアでさえ、少し目を見開いているのだ。
が、すぐさま正気を取り戻すと、勢いよく立ち上がる。
「冗談じゃないわ!どうして私がチームなんて組まなきゃいけないのよ。悪いけどお断りだわ。生憎、私は単独行動が好きなの」
「いや、
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