NEXT GENERATION
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え不機嫌そうな顔が更に不機嫌そうになる。
ミラに頼まれ買ってきた食材の入った袋を放り、腕を組んでラクサスを睨みつける。
ちなみに袋はクロスがナイスキャッチした。
「何をしに来たの?邪魔、さっさと消えて」
「あ?俺がギルドに帰って来ちゃいけねぇのかよ」
「帰ってくるとしたら、私のいない時にしてくれると有り難いわ。その面見なくて済むから」
基本丁寧めな口調のティアが『顔』ではなく『面』と言うとは・・・かなりラクサスの事を嫌っているようだ。
「ククッ・・・聞いたぜ?オメーも元凶のねーちゃんの為に戦ったんだってな」
「・・・何を勘違いしているの?私はどこぞの令嬢様の為になんて戦っていないわ」
ギルド中が驚愕し、言葉を失った。
・・・というのは少し嘘で、姉の事をよく知るクロス、そしてティアに惚・・・げふんげふんのライアーはそれを知っていた。
え?途中で何言ってるか解らなくなったって?・・・ライアー本人の希望で、こうなりました。
「私は妖精の尻尾が勝とうと幽鬼の支配者が勝とうと、どっちでもいいわ。だって私には関係ないもの。令嬢様がギルドから消えようと、特に私の生活に問題は起きない。なら他人の事だから関係ない。だから興味もない。つまり、誰かの為に戦った訳ではないの」
平然と言ってのけるティア。
つまり彼女にとって、ギルドメンバー全員がギルドの誇りをかけて戦ったあの戦は興味の対象ではなく、他人事であり、参戦するかしないかは『成り行き』だったという事だ。
あの時、ジュピターが無かったら・・・ティアは参戦していなかっただろう。
何せ、ティアが参戦したのはジュピターを消滅させようとした事が始まりなのだから。
「・・・ケッ」
ラクサスは小さく笑い声を漏らす。
それを聞いたナツはラクサスを睨みつけ、ラクサスはそんなナツ達に背を向けた。
「俺がギルドを継いだら、弱ェモンは全て排除する!そして歯向かう奴も全てだ!最強のギルドをつくる!誰にもなめられねぇ史上最強のギルドだっ!」
そう宣言すると、ラクサスは高笑いと共に去っていった。
それを見送ったルーシィは、ドカッと樽の上に座る。
「継ぐ・・・って、何ぶっとんだ事言ってんのよ」
「それがそうでもないのよ」
「?」
ミラの溜息まじりの言葉にルーシィが首を傾げていると、不機嫌そうな表情のティアがルーシィの隣に座り、口を開いた。
「あの七光り男はマスターの実の孫なの」
「えーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
ラクサスがマカロフの孫だと聞いて驚愕の声を上げるルーシィ。
「だからマスターが引退したら、次のマスターはラクサスの可能性は凄く高いの」
「そ・・・そんな・・・でも・・・あたし
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