NEXT GENERATION
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ずれマー坊が重い罰を受ける事になる」
魔法評議員二ノ席『オーグ』と三ノ席『ミケロ』は妖精の尻尾を目の仇にしている評議員だ。
そもそも、妖精の尻尾を問題視していない評議員の方が少ないのである。
ジークレインやウルティア、ヤジマ・・・この3人ほどしか妖精の尻尾の味方はいない。
「それに、うちのティアがかなり迷惑かけてるっぽいしな」
そんな2人の会話に突然入ってきたのは、マカロフにとって見覚えのある群青色の髪に瞳の若い、細身の青年。
見た目20歳前半、といったところだろうか。
人受けのよさそうな―――――この顔を見たら「いい人だな」と誰もが思うであろう―――――笑顔を浮かべ、でもやはり今どきの若者だからかアルカに似た雰囲気を感じさせる青年は、マカロフの右隣に腰を下ろした。
「お久しぶりっス、マカロフの旦那」
「クロ坊か、久しぶりじゃの」
「ははっ、そう呼ばれるのも久しぶりだ」
クロ坊と呼ばれる若者、本名は『クロノヴァイス=T=カトレーン』。
評議院第一強行検束部隊隊長であり、かつては妖精の尻尾の魔導士でもあり、ティアとクロスの『異母兄弟』の兄である。
異母兄弟・・・文字通り、父親は同じだが、母親は違う。が、そんな事を感じさせないほど、クロノヴァイスは2人を本物の妹と弟のように可愛がっているし、2人も本物の兄のように思っている。
「悪いな、マカロフの旦那。ティアは昔っからあーだからよ。いくら注意しても直らねーんだわ」
「解っておるわい。相変わらずギルドのガキ共とある程度の距離を置き、一定のラインより内側に入る事は許さない・・・いろんな意味であ奴は変わっていない」
マカロフの言葉に、クロノヴァイスは「そかっ」と頷くと、口を開く。
「でもよォ、マカロフの旦那。ヤジマの旦那が言うように、とっとと引退した方がいいんじゃねーの?こんな事ァ言いたくねぇが」
「クロノ君の言う通りヨ。とっとと引退せンと・・・身がもたねーヨ」
ヤジマとクロノヴァイス・・・通称クロノの言葉に、マカロフは考えるように黙ってしまったのだった。
「皆ー!今日から仕事の受注を再開するわよー!仮説の受付カウンターだけど、ガンガン仕事やろーね!」
「うおおおおおっ!」
「仕事だ仕事ーーー!」
ミラの言葉に反応し、多くのメンバーが依頼板の前に殺到する。
「何アレぇ。普段はお酒飲んでダラダラしてるだけなのにィ」
「そのお酒を飲むお金が無くなっちゃったんじゃない?」
「あはは」
その光景を呆れたように見るルーシィにルーが説明し、ミラが楽しそうに笑い声を上げる。
まだギルド
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