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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第8話 「…………ここまでアホだったとは」
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 星の罵声が飛ぶ。
 だが、兵はかなり焦っている様子だった。

「良い。言え」
「はっ! 我が陣内に侵入者が――」
「どきなさいよっ! いたぁ!」

 その声は、その兵の後ろから聞こえた。
 瞬時に入り口にいた兵が蹴り飛ばされる。

 その様子に愛紗たちは、すかさず武器を取り構え――
 俺も戦闘態勢に入りつつも、その声をどこかで聞いた気がした。

 そして天幕に入ってくるその姿に。
 俺と桃香の声が重なった。

「「 孫策さん(雪蓮)!? 」」




  ―― 張飛 side ――




「じゅんじぃ〜! ひっさしぶりぃ〜!」

 いきなり天幕に入ってきた孫策お姉ちゃんが、そのまま走ってお兄ちゃんに抱きついたのだ。

「しぇ、雪蓮!? ちょ、おい!?」

 慌てたお兄ちゃんは、首に抱きついてくる孫策お姉ちゃんに驚いたまま固まっているのだ。
 でもそれを見た愛紗は――

「は、伯符殿!? い、いきなり何をしておられるか!?」
「あは〜ん……あら、お久しぶり、関羽ちゃん。張飛ちゃんもね♪」
「にゃはは……久しぶりなのだ」

 鈴々は苦笑しながら答えるけど、愛紗は真っ赤になって怒っているのだ。

「お久しぶりです。ですが! いきなり抱きつかれるとは何事ですか!? もう少し慎みを――」
「あいっかわらず、固いのね〜……そんなんじゃ、盾二に抱かれてないでしょ?」
「だ、だか、抱かれ!?」

 おおう、愛紗の顔が火を吹いたように赤くなったのだ。

「な、にゃにを……んぐ! 何を仰るか!?」
「ふふ〜ん…………劉備ちゃんもお久しぶり。ん〜……?」
「お、お久しぶりです、孫策さん…………えっと、なんでしょう?」

 にゃ?
 孫策お姉ちゃんは、じ〜っと桃香お姉ちゃんを見ているのだ。
 まるで睨みつけるように……

「…………ん〜? まだ処女っぽいけど、なんだろう? ちょっと女っぽさが増している? 一歩手前まで行ったような……」
「ギクッ!? な、なんのことかな〜?」

 お姉ちゃんは、孫策お姉ちゃんから目を逸らしたようにそっぽを向いたのだ。
 どういうことなのだ?

「ん〜……やっぱり、あの時無理矢理にでも盾二を連れて行くべきだったかしら? なんか手遅れなような……嫌な予感がするのよね」
「あの……雪蓮? そろそろ首から手を離してくれない?」
「い〜やっ! なんか、ここが最後の勝負な気がするんだもん!」
「なんの勝負だよ!?」

 お兄ちゃんが、わけがわからんと叫んでいるのだ。
 鈴々にもよくわからんなー?

「ね〜盾二ぃ……二年ぶりに会ったんだし、これから一緒にうちの陣にこない? 盛大にもてなしてあげるわよ?」
「いや、あの……
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