反董卓の章
第8話 「…………ここまでアホだったとは」
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! というか黄蓋さんに以前、許可もらっている! 雪蓮が悪ノリしたら、遠慮なく殴れってな」
「むぅ〜! 祭ったらいつの間に!? というか、盾二も遠慮なく殴ったわね!?」
「殴ってなぜ悪いか!? 殴られずに大人になった奴などいない! ちなみにこれ以上続けるなら、こっちにも考えがあるぞ!」
「な、なによ…………」
孫策お姉ちゃんが、ちょっと引いているのだ。
お兄ちゃんは,その孫策お姉ちゃんを見ながらニヤリと笑ったのだ。
「宛にいた時、随分と糧食の中の酒を公瑾殿に内緒で飲んだんだって?」
「ギクッ!?」
「しかも公瑾殿に誤魔化すために水入れていて、それが間違って霞のところに行っちゃって、手違いだったと公瑾殿が頭を下げたんだよなぁ〜?」
「ギクギクッ!?」
「あの時、かなりへこんでいたのが雪蓮のせいだって、公瑾殿に教えて――」
「ごめんなさい! なんでもする! だからやめて!」
突然、縋りつくようにお兄ちゃんに跪く孫策お姉ちゃん。
その様子に星を含めて、みんなが呆気にとられているのだ。
「ああ、そういえば。洛陽に献上するはずだった白酒の最高級品。あれって、大風の日に割れたことになっていたけど、実は中身は水でそれを飲んだのは――」
「お、お願いやめて! 後生だから!」
「「「「「 ……………… 」」」」」
桃香お姉ちゃんを始め、みんながしょっぱい顔で黙っているのだ。
鈴々にも思い当たるフシがあるのだ。
あの時はしょうがないとしてたけど、ホントはそんな事になっていたのかー……
「まあ、他にもいっぱいあるわけだ。言われたくなければ……って言おうと思ったんだけどな。もう遅いから先に謝っておく。ごめんな、雪蓮」
「だから悪かったってば…………え?」
孫策お姉ちゃんが、お兄ちゃんの言葉に固まったのだ。
ちなみに鈴々たちも固まっているのだ。
だって…………背後に、すんごい怒気の塊が――
「ほほう? なるほど…………あの時のアレは全部雪蓮のせいだったと。なるほどなるほど……」
「……………………盾二」
「なに? 雪蓮?」
お兄ちゃんのさわやかな笑顔。
対する孫策お姉ちゃんは――――蒼白の顔。
「死ぬ前に、一度でいいから抱いてくれないかしら?」
「たぶん、その暇はないと思うよ?」
実際そのとおりだったのだ。
なむー
―― 曹操 side ――
「なによそれ! そんなのが作戦!? それは作戦って名前に対する冒涜よ!」
「私に言われても困るな……」
桂花の言葉に、苦笑しつつ答える秋蘭。
そうね、私も同感だわ。
「雄々しく前進、か。うむ、いい言葉じゃないか」
「本気で言ってるの? 春蘭?」
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