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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第174話】
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いつも斬られかけてるもんね? お兄ちゃん、篠ノ之さんに嫌われてるから絶対あの刃向けそうだもん。 または部分展開して刀出すかもだし。 ……何で専用機を持つ責任とかの説明受けてないあの子が専用機扱うのに学園から批判出ないのか不思議……。 まあ? 篠ノ之博士の妹だからで説明つくと思うけどね」


 多少溜まっていたであろう不満を口に出す美冬。

 ……まあ事実、学園の突起事項やらにそういうのがびっしりと書かれているからな。


「まあ今更言っても篠ノ之が返すとは思わないがな。 ……俺と同じで、後は自分で努力し、周りに認めさせる方向でいけばと思うが……。 そういやさ、何であいつ急にクラスの女子と仲良くなったんだ?」


 そう言うと、二人は気まずそうに視線を合わせた後、未来が口を開く。


「……んとね。 一部の女子だけなんだけど……篠ノ之さんと仲良くしてれば、もしかすると私達にも専用機貰えるんじゃないって結論に達した子達がいるのよ」

「うん。 ……だから、今から仲良くして専用機貰ったら後はもういいって感じに付き合うんじゃないかなぁ……? 女の子って、そんな所あるもん。 特にさ、ISって絶対数が足りないじゃない? 専用機何て一部だし、そんな中で篠ノ之博士の妹さんで、今回専用機貰ったのを見たらもしかするとって……」


「……成る程。 ……これは言った方が良いのか言わぬが華なのかわからんな」


 多分、言ったとしても聞かないだろう。

 美冬も未来も篠ノ之に嫌われてる訳では無いが、そういう事を言うと余計なお世話だと言われるらしいし。

 そんな風に言われても篠ノ之を気にする二人は、良い奴だと思うのだがそれが篠ノ之にはお節介にしか見えないし、聞こえないのだろう。


「……まあ本人が良いなら私達はこれ以上言えないからね。 ……それよりさ、開けてみてよ♪」

「ん? ……じゃあまずは未来のから開けるよ」


 そう言って未来を見ると、笑顔で頷く。

 それを合図に開けるとそこにあったのはニット帽だった――夏なのに。


「ニット帽? ……しかも、ドクロがデザインされてる」

「うん。 一応夏にも被る事も出来るよ? ……ヒルトなら似合うかなって思ったんだけど……」

「うーん、調子にのってるって喧嘩売られそうな気もするが……」

「ふふっ、お兄ちゃんなら返り討ちに出来るじゃない? ……って、もう喧嘩しないんだっけ?」

「当たり前だろ? 殴れば相手も痛いし、自分の拳も痛める。 ……それでも、馬鹿には殴るがな」


 そう言うと、あははっと軽く微笑する美冬。


「まあ、結局暴力だからな。 ……それは置いといて未来、ありがとな?」

「ううん。 ヒルトはもっと帽子
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