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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第174話】
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開けてもいいよね?」

「あぁ、構わないぞ?」

「お兄ちゃん? 私のも開けていい?」

「勿論だ。 意地悪言うと今度は何されるかわからんからな」


 そう言うと、二人とも軟らかな笑みを浮かべつつ、小袋から中身を取り出すと――。



「わっ、ペンダントだぁ。 ……ヒルトからアクセサリー貰うのって、これで【二回目】だ。 うふふ、嬉しいなぁ……」


 本当に嬉しいのか、手に取って未来はそのままペンダントを眺めていた。

 一方の美冬は――。


「あれ? 私もアクセサリーだけど、リングが二つ……」

「あぁ、それはペアリングだよ。 片方は俺のだ。 ……嫌だったか?」

「ううん、そういえば兄妹なのに二人一緒の物って持ってなかったもんね♪ 専用機の村雲は揃ってると言えばそうなんだけどね」



 笑顔のまま、リングを見つめる美冬――そして。


「お兄ちゃん? リング着けてくれる? 左手の薬指に」

「ん、いいぞ? ……ってお前、左手の薬指って……」

「い、良いじゃん! 魔除けよ魔除けっ」


 顔を再度赤く染め上げ、あたふたしながら告げる美冬だったがまあ誕生日だし、良いかなと深く考えずにリングを受け取った。


「……じゃあリングはめるぞ?」

「う、ぅん……」


 その場に片膝をつき、左手をとると一瞬美冬がピクッと反応し、見上げるように視線を移すと――。


「あ、あははっ。 だ、大丈夫だよ、お兄ちゃん?」

「そうか。 ……まるで婚約指輪をはめる気分だよ」


 実際、その通りにしか見えないのだが。

 ペンダントを眺めていた未来からの突き刺さる様な視線を受け、内心ドキドキしつつもゆっくりはめていく。


「ん……ありがとう、お兄ちゃん。 ……わがままでごめんね? みぃちゃんもごめんね?」

「う、ううん。 ……大丈夫。 美冬、リング良かったね?」


 そう笑顔で伝えると、応えるように頷く美冬。


「……じ、じゃあ私たちもお兄ちゃんにプレゼント渡さないとね?」

「ふふっ、そうだね? ……じゃあヒルト、お誕生日おめでとう♪」


「お兄ちゃん、おめでとう♪」


 二人はそう言い、自分たちのベッドに置いていた俺への誕生日プレゼントを取ると、そのまま差し出してきた。


「あぁ、いつもありがとな? 毎年選ぶの大変だろ?」

「そんな事ないよ? ヒルトって何でも受け取って大事にしてくれるじゃない? 現にラウラから貰ったナイフも大事にするでしょ?」

「……まあな、使う場面は無いと思うが念のため持っておくのも……。 篠ノ之の日本刀がいつ俺に向くかわからんからな」

「あー、織斑君とか
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