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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第174話】
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だろ? 未来もつまらない事で膨れるなよ、ほら」
膨れっ面の未来の首にロザリオをかけ、優しく頭を撫でてみると……。
「べ、別に膨れっ面何かしてないんだからっ! ……むぅ、また子供扱いされてる気がする」
「ははっ、頭を撫でるのが子供扱いなら俺、殆どの奴を子供扱いしてるって事になるぞ?」
「むぅ……」
唇を尖らせ、上目遣いで睨むように見つめてくる未来だが――どう見てもただの上目遣いにしか見えなかった。
いつもと違うのは尖らせた唇がアヒル口にしか見えないということだ。
「……先に未来にプレゼント渡すかな? 未来、誕生日おめでとう。 今年はぬいぐるみじゃないが文句言うなよ?」
「い、言わないって。 ……ヒルトがくれるもの、何だって嬉しいし」
頬に赤みが差す未来に、ペンダントの入った小袋を手渡すと――。
「……開けてもいい?」
「フフッ、だーめ」
「……意地悪」
むすっと再度膨れると、顔を背ける未来。
「冗談だって、ほら、機嫌直せよ? な?」
「……冗談言ったから許さないもん」
視線を合わせないように、くるりと後ろを向く未来。
その姿に若干俺も内心焦りつつ――。
「お、おいおい。 ……怒ったのか……?」
「……誕生日に冗談言うんだもん。 怒るのは当然でしょ」
ごもっともな気がする。
流石に悪いと思った俺は、素直に謝ることにした。
「その、だな……。 未来、ごめん……」
「…………」
短くそう謝るが、未来から何の返答も無く、ただただ冷や汗が流れ出るのを感じていると――。
「……あははっ♪ ヒルト、怒ってないよ? 冗談冗談♪」
くるりと此方に向き直すと、悪戯が成功したかの様な笑みを浮かべつつ、口元を手で覆い隠す未来。
「ぅおいっ! 冗談かよ……内心焦ったぞ」
「ヒルトが先に冗談言うからでしょ? ふふっ」
そんな未来を見て、心の中でやれやれと呟くと今まで見ていた美冬が――。
「……これはこれで、妹の私が二人の今の出来事見るとみぃちゃんの方が恋人同士に見えるのは気のせい?」
「ま、まだヒルトと恋人同士じゃないよ、美冬っ!?」
さっきの未来よろしく、今度は美冬がジト目で俺や未来を見ていた。
これが彼方をたてれば此方がたたずって奴なのか……。
「美冬もそんなジト目で見るなって。 ……ほら、誕生日プレゼント。 十六歳おめでとう」
「あ、ありがとうお兄ちゃん……。 お兄ちゃんも、おめでとう♪」
小袋を取り出すと、そのまま手渡す。
「ヒルト、
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