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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第37話 バルト、イーグレイ家へ
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「ジェイル・スカリエッティと会わせて欲しい」

この言葉を聞いた瞬間、俺達は長い間固まってしまった。
いや、実際は一瞬の事だったのかも知れないがそう感じるほど長く感じたのだ。

「「「セットアップ!!!」」」

我に返った3人の行動は速かった。
同タイミングでバリアジャケットを展開し、呆けていた俺を囲むようにしてバルトさんに身構えた。
その3人の行動が逆に俺を冷静にさせた。

「バルトさん、どういう意味ですか?」
「どうもこうも言ったままの意味だが………?」
「俺とスカリエッティが周知の仲なのは俺達有栖家を含め、あの事件の現場にいた人物だけ。そしてあの場にはバルトさんは居なかった」
「だがバルトマン・ゲーハルトは居ただろ?そう感じたからお前の彼女達は俺を警戒してバリアジャケットを展開した。………だがこんな町中で普通に展開して良いのか?パッと見、コスプレイヤーにしか見えないぜ」

そう言われて慌ててうずくまる3人。星が結界を張るまで顔を真っ赤にしていたのは可愛かった。

「魔法少女………ギリギリだな………」
「レイ、何か言ったか………?」
「いえ何でもありません、はい………」

物凄い形相で夜美に睨まれ、思わず顔を背ける。

「バルトさん、いえバルトマン!貴方は何が目的なのですか………?」
「……そうだな。先ず、本題に入る前に俺の話をしないとな………」

星の問いにそう言ってバルトさんは一昨日あった事件について話し始めるのだった………















「クローンか………」
「そんな………ヴィヴィオちゃんが………」
「しかも聖王って凄いね………」
「そうだな………うん?レイはそこまで驚いていないのだな」
「い、いや。驚いているよ!」

咄嗟にそう答えたが夜美もよく見ている。危ない危ない………

「だけどバルトマンが現れたなんて………」
「一体何が目的なんでしょうか………?」
「………でバルトさんはこれからどうするの?」
「クレイン・アルゲイルを殺し、ヴィヴィオを守る。そしてアイツが平凡に過ごせる世界をこの手で作る!」

そう宣言したバルトさんの顔は真剣そのものであり、嘘のようにはとても思えなかった。
そして何よりヴィヴィオとなのはと共に居たバルトさんを俺達は見ており、俺以外の3人も嘘だとは思わなかったみたいだ。

「………ふふっ」
「星?」
「いえ、バルトさんとヴィヴィオちゃんの関係が私達と似ているなって」
「確かに!!まあ僕達は恋人同士だけどね」
「親子か………まああまり父親っぽくは見えないがな………」
「手厳しいな………これでもマシになった方だぜ」

夜美に言われ苦笑いしながらそう答えるバルトさん。


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