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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第37話 バルト、イーグレイ家へ
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俺の答えに星も納得したようだ。

「さて、となるとクレインは遠からずヴィヴィオ君を拐いに必ず現れるね。であれば今闇雲に探さなくても彼から接触してくるのではないのかい?」
「………それじゃあ駄目だ。もしそうだったとして俺や六課の連中が確実に確保できるか分からない。それに管理局からすればアンタとは違い奴は次元犯罪者じゃねえ。六課だって何事もなく侵入できるだろう」
「確かにバルトさんの言う通りだな」

夜美が呟いたのを見てバルトさんは再び口を開く。

「そして昨日。バルトマン・ゲーハルトが六課に襲撃をかけてきた」
「ああ、データで確認した。あの時の襲撃はヴィヴィオ君の殺害となれば話の辻褄があうね」
「えっ?でもドクター、何でバルトマンはヴィヴィオちゃんを狙っているの?」

ディエチの質問にスカさんが口を開く前にバルトさんが話し始めた。

「アイツはヴィヴィオを殺してクレインも野望を止めようとしたんだ。鍵さえなければゆりかごは動かねえからな」
「なるほど………」
「えっ?でもバルトマンはクレインの敵になったの?」
「ライ、元々バルトマンとクレインは仲間じゃない。2人は言わば同盟みたいな関係だと思う」
「零治の言う通りだ。俺も含め、バルトマンは人に利用されるのが嫌いだ。ましてや零治との戦いにあのコアで俺を操った。とても許せる事じゃない。そしてバルトマンは聖王教会に被害が及ぶ事を嫌う」
「ん?ちょっと待ってバルトさん。それってどう言うこと?確かにバルトさんは管理局はいつも襲ってたけど聖王教会だって………あれ?そう言えば………」
「流石に自分から襲わないってだけでバルトマンが絡んだ事件で被害が全く無かった訳じゃない。だが、管理局と比べても天と地程の差があったはずだ。理由はちゃんとあるんだが………それを話すとなるとうバルトマンの過去を話さなくちゃならないが………」

そう言って言葉を濁しながら周りを見る。
誰も異を唱えようとする者はいなく、むしろ興味があるような表情でバルトさんに注目していた。

「………誰も反対は無さそうだな。それじゃあ昔話を始めるか………」

そう言ってバルトさんは静かに話し始めた………
















「近づくんじゃねえ!!このガキが!!!」

第55管理外世界アグラット。
この世界は長い年月2つの勢力がぶつかり合う危険な世界であった。
そんなアグラットの激戦区、領地を取ったり取られたりを繰り返しているムガンヨと言う町でバルトは居た。
居たと言う表現は間違いではない。物心着いた時には一人、この荒んだ町に居たのだ。

「あ………あ………」

言葉を知らないバルトは名前も知らず、言葉も喋れない。そんな中バルトは訳も分からず歩い
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