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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第37話 バルト、イーグレイ家へ
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も持たなかったが彼はその時から興味を持っていたわけだ」

まさかこうやってゆりかごに繋がっていくとは………

「そして奴は“鍵”を捜していた。その“鍵”が………」
「ヴィヴィオ………」

自分自身小さく呟いたつもりだった。しかし予想以上に大きく呟いてしまったのかバルトさんが目を見開いて驚いていた。

「そ、そうだが………お前はヴィヴィオの事詳しく知っているのか?」
「えっ!?いや、まあ………」
「レイ、どう言う事です?」
「僕もそんな話聞いてないよ」
「我もだ」

迂闊だった。つい漏らしてしまった言葉から皆が俺に追求してくる。

「そう言えば初めてヴィヴィオちゃんと会った時知っている人に似ていたって言ってましたけど………もしかして何か隠しているんじゃ無いんですか?」

………もはや隠し通すのは無理そうかもしれない。
しかし話していいのだろうか?

「零治、何を隠している………?」

バルトさんも少し不審げに俺を見ながら聞いてくる。
………まあ例え話したとしても、この世界の未来はあの世界と同じではない。あったかも知れない選択の1つだと言えば問題ないだろう。

「スカさん達みんなは知っていると思うけど、俺とアギトは平行世界に飛ばされた時があった。その世界で俺はヴィヴィオと一回会っている」
「平行世界だと………」

バルトさんの俺を見つめる目が怒りに変わったのが見て分かった。
恐らくなめられたのだと思ったのだろう。

「ああ、そう言えば!!何で私すっかり忘れてたんだ?」
「その後も色々あったからだろ」

あっちのマテリアルの4人とギアーズ姉妹、そして優理救出戦。文化祭から今度はマリアージュ事件。
立て続けに色々あり、それどころでは無かった。

「あのヴィヴィオは今から4年後の世界からやって来ていた」
「4年後………」
「あの世界のヴィヴィオの4年前、そこでなのは達と会い、なのはとフェイトの娘となった。『高町ヴィヴィオ』としてな」

「なのはとフェイトがママ………?」
「まさかあの2人………女同士で………」
「確かにそうなっていても不思議じゃない」

ライと夜美の気持ちも分かるが、そんなに青い顔をするな………
そしてフェリア………そこはせめて否定してあげよう。

「だが俺はもっと前にヴィヴィオと会っている」
「そう。だからあの世界はあの世界、この世界はこの世界なんです。未来を不用意に知るのは良くないと思い俺も詳しくは聞いてません。ただ1つ言えるのはあの世界でもゆりかごは起動され、その“鍵”となったのはヴィヴィオなんです」
「なるほど、あの時咄嗟に名前が出たのもその時聞いたからなんですね」
「そうだ。まさかあんな場所で会うとは思っていなかったから俺もビックリしたよ
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