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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第37話 バルト、イーグレイ家へ
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「ふぅ………」
「落ち着いたかい?」
「ああ」

さて、実は俺も少し驚いたスカさんの服装(事前にディエチからメールで聞いていた。)にも慣れ、落ち着いたバルトさん。
恐らく相当な覚悟でやってきたのだろうけど、まあ骨折り損のくたびれもうけと思って我慢してほしい。

「さて、それじゃあ本題に入ろうか。君は私と会いたいと零治君の所へやって来たみたいだけど一体何の用だい?」

そうスカさんが言うとバルトさんも顔を引き締め、スカさんと俺の顔を見た。

「ジェイル・スカ………イーグレイ、そして有栖零治。クレイン・アルゲイルの始末するのを手伝ってほしい」

そんなバルトの言葉にスカさんは特に反応せずに静かに目を瞑った。

「………私は確かにクレインを危険視している。だからこそ娘にその動向を追わせているが………別にクレインを殺したい訳じゃない。そして何より娘に人殺しをさせたくない………」
「別にあんたの娘で暗殺しろだなんて頼もうと思っていない。殺すのは俺で良い。………娘を大事に思う気持ちは良く分かるからな」
「うん、君とは話が合いそうだ。どうだい?話の後、零治君と共に一杯飲むのは?」
「良いねえ………楽しみだ」
「レイ、飲み過ぎてぐでんぐでんにならないで下さいね」
「お前らこそ飲みなよ、頼むから」

「オホン!!」

話が脱線してしまった所でウーノさんが大きく咳払いしてくれたお陰で話が元に戻った。

「さて、話を戻すとしてこちらとしては大歓迎だね。私達はクレインに関しての情報が殆ど無いと言っていい。そんな私達にはバルト君の情報はかなり貴重だ」
「そう思ってもらっても困るんだが………ぶっちゃけ今の俺はクレインの目的ぐらいしか分からん」
「目的?」

恐らくこれがバルトさんの手に入れた重要な情報。

「それって………」
「待て零治、先ずは俺の話を………」
「あっ、それは夜美が先にしといたんで大丈夫です」
「零治君の言う通り、今私の家にいるメンバーは君がクローンだと言うことを知っているよ」
「………だから全然警戒されなかったのか………じゃあ話が早い。早速話すとするか………」

そう言ってバルトさんは懐からデータチップを取り出した。

「ウーノ」
「了解です、モニター展開します」

バルトさんからチップを受け取ったウーノさんはそのままモニターに映像を映し出した。

「これは………!!!」
「えっ、レイ知ってるの?」
「ゆりかごだね………それも正確な見取り図………ウーノ、確かこれは………」
「はい。ジェイルに命じられて私が完全にデータを削除しました。………となると………」
「まだ私の下にいるときに盗んだデータと言うことだね。あの時はまだ知ったばかりで興味
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