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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第52話 料理は大切です
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く頷くとレイナの目を見た。
「……楽しみにしているよ」
そう言って、レイナに微笑みかけていた。
「ッ……///」
突然そんな顔をされたら、どうしても赤くなってしまうレイナだった。
(――うぅ……いきなり、そんな表情……凄くずるいと思うよぉ)
レイナは、そう思って思わず少し俯いた。
リュウキの表情は基本的にポーカーフェイスだ。『ポーカーしたら強い!』と、比喩抜きで思える程に、表情は変わらず読みづらい。
でも、……極稀にその表情が綻ぶ事がある。
その表情、良い時、悪い時とある。良い時のリュウキの顔は レイナにとっては、不意打ちみたいなものだから、レイナは『ほんとにずるいよ!?』って思っている。
自分の心にダイレクトに入ってくるようだから笑顔だから。
そして、悪い時の表情の印象。
(―――……リュウキは本当に優しい……でも……いつも仮面を被っている感じがするんだ……)
そうレイナは印象に残っていた。
リュウキの事、極稀に綻ぶその顔が彼の素顔。悪い時の表情は 深い深い闇を背負っているって思える。
リュウキの事を一生懸命見てきたレイナだからこそ。少し自信があるった。
それでも、良い顔をしてくれる時は……、いくら沢山見てきたつもりでも、面向かって向けられたら……頬が紅潮するのが止められないんだ。
「……? 大丈夫か? 顔が赤いぞ」
そんなレイナの心境を知ってか知らないでか…… リュウキはいつも通りそう聞き返した。
(――……こういう所もずるいよ)
解らない……超絶鈍感男!鈍男!!
よくアニメや漫画では、周囲にモテモテのハーレム主人公って、ほんっとに他人の好意に凄く鈍感だ。見ていてイライラするとも思うし、でも そこが可愛いって思う。……フィクションだけど 多分、そう言うものなんだとも思える。
でも、いざ実際に自分が味わってみれば、全然違う。
「はぁ……」
イライラよりも……その何倍も落胆してしまう事が多いのだ。どんなに頑張っても一方通行なんじゃないか……って思う気持ちが襲ってきて、 涙が出ちゃうそうになるのだ。
だって、レイナだって女の子だから仕方ないだろう。
表情を暗めていたレイナ。だけど、なんと、この後 千載一遇のチャンスが訪れる事になった。
「……何だか、稀にある、よな? レイナがそう言う表情をするのって。 顔を赤らめて、訳を問うと表情を落とす」
なんと、リュウキが珍しく会話を自らつなげたのだった。
「……えっ!?」
いつもは、語尾にクエスチョンマークを『?』だけをつけて 終わらせるだけだったのに、今回、リュウキからこう言われるのは初めての事だった。
「初めのは
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