暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第52話 料理は大切です
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イナは、それも察した様で。
「ちっがーうの! そんな難しいのじゃないよ。食事は元気の源なのっ。……それに誰かを想って作る料理って、素敵だし。今日一日をがんばろーって思えるの、それが美味しいものだったら、尚更……でしょ?」
レイナは、満面の笑みを浮かべてそう言った。だからこそ、彼女は、彼女達は料理が好きなのだ。美味しいと言ってくれる人がいる。笑顔で料理を口に運んでくれる人がいる。そんな光景を見たら、絶対に幸せだと思うから。
リュウキは、レイナの言葉を訊いて、少し考えた後。
「……ん、それも一理、ある……か?」
と、答えを出していた。語尾が気になるレイナ。
「どうして、疑問系?」
「ふむ……。オレにはあまり、経験が無い事だからな」
リュウキはそう答える。
レイナは、この時……『しめたっ!』 と反射的に思った。
「なら……ならね……?」
「うん?」
レイナは、少し……挙動不審?になっているようだ。だが、その次には更に表情を顔を赤らめて口を開いた。
「今度……私がご馳走してあげる、よ。……ほんとの美味しい料理……教えてあげるから、……どうかな?」
リュウキにそう提案をした。噛まずに言えたのが奇跡だと思える程緊張をしていた彼女だった。
「そうか……」
リュウキは、レイナからそれを聞いて、柔らかい表情を作った。
『自分の知らない何かを……教えてくれる』
リュウキはそう言った事が好きだ。勿論、自分が興味を持つもの、と言うのが大前提な部分があるが、料理については爺やの料理は文句なく好きだった。殆どそれ以外は摂取した事が無い。別に不満があるわけでもないが、爺やはよく言い聞かせてくれていた事もある。
爺や曰く。
『世界は広い。まだ見ぬものも沢山ある。外へと視野を広げてはどうでしょう? ……それに、食事にしてもまだまだ 底無しです。気持ちの篭リ方一つで大きく変わったりしますから』
そう言う風に言って笑っていた。当時の自分は、……色々あって、恩人である爺やしか見れていない。爺やばかりだったから。リュウキにとって爺やが全てだった。だから他の広い世界など、あまり 真剣に聞き入っていなかった。
全てであり、爺や以上の存在なんて、無いと強く思ってたからだ。
でも……この世界に来て 本当に色々見ることが出来た。リュウキは、茅場のした事は決して肯定はしない。
この世界がデスゲームじゃなくとも、こう言った思いは絶対していると確信しているから。それだけ……この世界には良い《仲間》がいるから。
今までの現実とは程遠い程に。
「……リュウキ君?」
レイナは、少し心此処あらずな感じのリュウキに声をかけた。
「ああ……。悪い」
リュウキは、軽
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