1日目
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みと思う。凛が私に再契約をもちかけてきた。
それを私はやんわりと断った。とうとう、腹辺りまでは完全に消え残るは胸から上になった。凛が最後に言い残すことはないかと聞いてきたので、では、と前置きを言い聖杯戦争中ずっと考えていた事を言ってやった。
「凛。君はまずその“うっかり”をなおしたまえ。遠坂の遺伝だとしても君のはかなり酷いぞ。そもそも何だね、私を召喚した理由がうっかりによる“事故”とは。しかも召喚場所が召喚陣の上ではなく、遥か上空とは流石の私も肝が冷えたぞ。そこにいるセイバーとそのマスターに聞いてみたまえ、そうすれば分かるだろう君のうっかりがどれほど重症かと。君のそのうっかりのおかげで私が生前どれだけ苦労したか分かるか君は?分からないだろう?ああ、そうに決まっている。君はいつもここ一番という大事な局面に絶対に何かしらのうっかりをする。毎回それを手助けするこちらの身にもなってほしい。あの時計塔を壊したときだってそうだ。自分は壊すだけ壊したあと、士郎、後はよろしくだと?ふざけるな。何もしていないのに直すこちらの身にもなれ。しかも、しかもだぞ、壊した理由がケンカだぞケンカ。何処の世界にケンカ如きで建物、しかも魔術師の総本山を破壊す奴がいる。あの時、私はあきれてものも言えなかったよ。そういえば君も不思議に思わなかったかね?私はエミヤシロウなのに何故髪の毛が白髪なのか?と。ああ、先に言っておくがこれは別に年のせいではないぞ。サーヴァントというものは、君も知っての通りその元となった人物が最も強かった最盛期の姿で呼び出されるのだから。魔術の使いすぎが原因じゃないかって?残念ながらそれも無い。もし、魔術の使い過ぎで髪の毛の色素がぬけ落ちたら君をはじめとする魔術師たちは全員白髪じゃないとおかしいからな。オレの髪が白いのはね遠坂。君のそのうっかりによる、ストレスかららしいんだ。だから、一刻も早くそれを直してくれ。あと、衛宮士郎。お前が間桐桜を選んだことは決して間違いじゃない。そこにいる、食っちゃ寝セイバーやうっか凛よりはよっぽどましな選択だったと言える。ただ、背中にだけは気を付けろ。彼女はどうやらヤンデレという奴らしいのでな。下手をしたら刺されかねんぞ。ちなみに私のお勧めは、三枝由紀香だ。もしくは氷室鐘、あと美綴綾子もいい。少なからず彼女達はお前に好意を持っているだろうからな。彼女たちならきっと平凡で幸せな家庭が気付けるだろう。そして、これだけは覚えておけ。触らぬ遠坂に祟りなしと。別に大げさでも何でもないぞ。この言葉は私の実体験から生まれた言葉だからな。強く生きろよ衛宮士郎。決して私のようになるな。それが私の最後の望みだ」
かなり、長かったがノンブレスで言いきってやった。それにしても皆、かなりおもしろい顔をしている。とくに目の前にいる凛なんて開いた口が塞がらないよ
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