暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第51話 リュウキの伝説
[5/5]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
振りほどこうとかはせず顔は背けてはいたが、しっかりとレイナの手を握っていた。
そんな2人を見送るアスナ。
「ふふふ………」
アスナは、その姿を見て自然に表情が綻ぶ。
2人を見ていて、とても和む。確かに……こうしている間にも、自分達の現実での貴重な時間は失われてるのは事実だ。正にこの瞬間もそうだった。
でも、こう言うのは必要だって思える。
誰かに寄り添う事って、心の安息だって必要なんだと。
「でも、相手があのリュウキ君じゃ……かーなりきつそうだなぁ……レイ」
アスナは、レイナの事は凄く可愛いって思っていて、自分にとって自慢の妹だ。
自分よりずっと可愛いと思っているのだ。レイナは、明るい性格だし、……それに比べて現実世界での自分は誰かの背中に隠れて生きてきた。ずっとそうなんだって思った時だって あったけれど。
妹の存在があったからこそ、強い姉でいられた。とも思えるのだ。
一歩勇気を出せた時だってあるって。
そんな自慢の妹なんだけれど、リュウキは、いかなアプローチをも華麗にスルーしてしまいそうなのだ。彼は他人から好意を受ける。恋愛の感情、男女における、異性間の感情。
そう言ったものが判らない、と思えるから。
「あぁ〜、ほんと。上手くいってほしいな……やっぱり。でも……」
妹の事も大事だけど、自分だって……そう言うのがあったら、と思わないといったらウソになる。幸せそうな妹を、まだ一方通行な感じだけど、必死に向かう姿見ていると、そのやっぱり……。
「妬けちゃうかなぁ……。私も……」
アスナは、思ってる事をつい口に出して、言ってしまっていた。
そして、同時に『誰かいないかな?』とも思ってしまった。
アスナは、これまでに求愛、結婚は何度か男性プレイヤーに迫られたけれど、そんなんじゃない。
いつかちゃんと恋して……本当に好きって思える相手。
自分も、相手も、お互い好きって思えあえる……そんな相手と巡り会えればと。
「んー………。んっ!?」
この時ふとアスナの頭に一瞬浮かんだ。
それは、リュウキと真逆のコスチュームの姿を纏っている者で、2つ名が《黒の剣士》の……。
「……な〜んてね? ……さっ、団長のところに行かないと。」
アスナは苦笑いをしながら、そのイメージを一蹴すると そのままKoB本部へと入っていった。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ