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アマガミという現実を楽しもう!
第5話:泳ぎの中にドラマがある
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った。よし、知子に響、更衣室に連れ・・・、お前らが顔が赤くなって硬直してどうする・・・。


「た・・・たたた、たっくん、い・・いま、逢ちゃんにせ・・・せせせ接吻を・・・!」
「」


 知子、お前接吻なんて難しい単語良く知ってたな。何かの歴史小説を読んで覚えたのか?響よ、言葉にならないって感じだな、パクパクと口が動いているぞ。


「お前ら!しっかり逢を頼むぞ!」


と、俺は二人の肩をそこそこ強く叩いて自分のウォーミングアップに向かう。それなりにその場を離れて、俺は後ろを見た。二人はぼーっとこっちを見ていたが、俺が逢を指差すと気づいたように逢を連れて更衣室に向かった。やれやれ、世話のやける子達だ。


 アップ開始!200mほど泳いで身体をほぐし、キック、プル、コンビネーション、ドリルを行う。うん、身体はいい感じ。飛び込みは・・・、反応はいい感じ。タイム・・・、よしそれなりだ。あとは100m泳いで身体の中の乳酸を流そう。
 プールサイドに上がってスタンド席を見渡す。お、あれが輝日東高校の水泳部か。あそこが、響や逢の未来の居場所になるんだな。未来・・・か、俺の未来に居場所はあるんだろうか。プールで色んな表情や意図を持って泳いでいる選手達は未来があると思って疑わないだろうな。実際、俺も前世ではそうだったと思う。未来があると思う・・・、俺にそれが出来ているのか・・・。
 窓に映った自分の顔を見る。いかにも、ショボーン(/・ω・\)という顔をしている。いかんな、俺はこの人生を、今を生きると決めたはずだ。だから俺はこの今、大会に一生懸命になるべきだ。よし、モチベーションが上がってきたぞ。もう大丈夫だな。


 逢達が泳ぐ組の50m自由形の召集が始まったようだ。緊張した顔をしているが、落ち着きがないというものや何も手につかないという類のものではないようだ。言わば程よい緊張感というものだろうか。たまにおでこに手を当てている。・・・我ながらこっぱずかしいことをしたな。お?次が逢のレースか。逢たちが各自のレーンまで役員達に誘導される。俺は、響や知子と共に誘導される逢を通り道の傍で「落ち着いていけよ」と声を掛ける。
 逢は、そんな俺達に気がついたようだ。目で大丈夫というサインを送っているのだろう、顔には意思が固まったような顔をしていた。逢の名前が、電光掲示板に表示される。

「3  七咲 逢  スイム輝日南          」

と。おお、原作ではこんな表現無かったからな。なんか、得した気分だ。

『続きまして、女子50m自由形第7組のレースを行います。』

と役員がアナウンスを行う。周りの選手、そりゃ自分より高学年や中学生だから大きいな。大きい選手ばかりで萎縮していなか?・・・大丈夫そうだな。ホイッスルが鳴る、
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