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アマガミという現実を楽しもう!
第5話:泳ぎの中にドラマがある
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ジを握っている)、左に知子にびっしり挟まれて座っていた。ロリコン乙、って声が外野から聞こえているような気がするな。もう慣れたぜ、ロリコンで結構だ、今の俺は小学6年生だし、この世界の社会で見て問題は無いぜ!


「輝日東のプールってどんな感じなんですか?」
「それなりに泳ぎやすかった気がするよ。」


 俺達の向かい側に座っている他チームの男子と女子が話している。そう、今回の大会は輝日南ではなく、輝日東の地域で行われるのだ。いままで、この地区から離れた大会に出場したことはあったが、輝日東で行われる大会に出場するのは初めてだった。アマガミの原作となる舞台であり、そのため俺は時間と金が許せば行きたいと思っていたのだ。もしかしたら原作キャラの昔を見られるかも、と期待していたりしていなかったり。
 それにしても、すみません知子さん。なんか俺の方に詰め過ぎじゃありませんか?確かに、目的の駅に至るまでに車両内の人の数も増えて立っている人も出てきたから仕方ないとは思うけど。あと・・・、正直あなたの身体が触れていると、その柔らかさに意識せざるをえないんですよ。ほら〜、この車両内の老若男女の視線が集まってるのが分かるし、外部から、「やっぱり小学生が好きなんですね」とか「作者の妄想の酷さがありありと分かる」とか言ってるじゃないか。なんか最近、知子さん様子が少しおかしいよ。おかしいですよ、カテ○ナさん!


「あの・・・知子さん?」
「・・・なによ。」
「・・・なんでもないです。」


 うん、雰囲気で圧倒されました。今は何も聞かなくていいや。そして逢さん、ジャージ掴まれてるとラジカセをポケットから出せないんですけど・・・駄目だ、緊張のし過ぎで声も聞こえないくらい固まってやがる。響さんもどうしたら良いか、対応に困った感じの顔をしている。対応に困ってるのは俺もそうだって。・・・あと、たまに視線が俺と知子の間に行くのはなんでだ?はぁ、みんなしっかりしてくれよ。試合なんだぜ?そんなことに頭を悩ませながら、俺達を乗せる電車は確実に輝日東への道のりを進んでいた。途方にくれた俺は視線を窓の外に向けた。周囲の住宅街には似つかわしくない、大きな豪邸があり、普通の邸宅とお城みたいな豪邸の混在するアンバランスな町並みに俺は苦笑してしまった。








 会場に着いちゃいました。「ん?七咲はどうなったのか?」って?俺のジャージを相変わらず掴んでますよ、凄い力で。会場のコーチにも助けを求めたが、結局緊張をほぐす方法に失敗していた。やれやれ、2年間面倒を見て懐いているのは分かっていたが懐かれすぎるとこういうふうな事も起こるのか。

 その状態のまま会場入り。毛布の敷いてある俺達の場所に腰を下ろして、コーチに渡されたプログラムを見る。逢の10歳区分の
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