第4話:紳士達の華麗なる談義
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という訳で俺の脳内会議スタート!
さて、今回は「お宝本を持ち込んだ俺を知った小学生2人が先生や周囲に広めないようにする」ということだ。この会議では、その課題達成のための戦術的な枠組みを作りあげる事が主目的である。諸君らの活気ある議論を期待する。
「例えば、こいつらの意識を物理的に絶って「僕たちが見たのは夢で遠野先輩という人とは出会いませんでした。」とする案はどうだろうか。」
「・・・マンガじゃあるまいし、一対二じゃ失敗する確率が高いと思うがの。」
「ゲームの棚町薫くらいの腕力とスキルが無ければ無理だぞ。」
「急所を狙う技量に問題があるため失敗の確率が高いし、物理的手段を用いるということで暴力的であるという風評が生まれる。俺にとってリスキーな選択肢だ、却下だな。」
「夢想。」
「では、より強い刺激のあるものを与えて俺に対する印象を薄くする方針はどうだろうか。これならば、物理的な衝撃を与えることも無く、そっちに対する意識で俺のお宝本のことなんて周囲に広げようとする気が起こらなくなるかもしれん。」
「小学生を対象として、エロより印象の強いものがこの学校内にあると思うかね。」
「偶然を装って、より上級者向けのエロを故意に与えるのか?正直、こいつら変態紳士の性癖が一般人のベクトルと大きく方向を変えるきっかけとなりそうで青少年を害することになりそうだ。道徳的にも教育的にも非難されそうだ。」
「実行しようにも時間不足や人的資材の不足で達成は無理だ。」
「外道。」
「・・・じゃあ、こいつらをいっそ仲間に組み込んでしまえばいいじゃん。」
「「「そ れ だ」」」
「了承。」
以上、トオノ・ミューティレーションの様子でした。
方針が決まり、現在は方針の枠組みと課題について話し合っています。
仲間に引き入れるという方針で決まったが、問題は引き込むタイミングだ。原作の高校生でのこいつらの性格ならば、簡単に引き込めそうだけど今のこいつらに当てはまるか否か。どこで会話の主導権を握って、人心掌握を行うか。さて・・・
「なぁ、エロの大将!あんた、こういう本を学校で読んでいるのか。」
「ああ、隠し場所があってそこで読んでいるんだ。尤も、最近の俺はそんなお宝のレベルじゃ物足りないがな。お前らはこういう本についてはどうなんだ?」
梅原にそう聞かれて、俺は軽く様子見のジャブを打ってみる。
乗ってくるか来ないか、次の話がどう出てくるか、表情はどうか、それをシミュレートしながら俺は考える。
前世で、仕事のやり方を教えてくださった小野田課長!仕事の指導やスキルアップの方法について厳しく指導してくだ
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