宣戦布告
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「え?」
ルーシィが顔を上げると、ルーはスッと紋章の刻まれた右手の甲を手に取り、その紋章の中央辺りに軽くキスをした。
「!?」
ルーシィの顔がボッと赤くなる。
熟れすぎたトマト、とか、赤いペンキぶっ掛けたみたい、とか、熟れすぎたリンゴ、とか、ナツやアルカの炎の様、とかで例えるくらいじゃ足りないほどに。
「な、なななななな・・・っ!」
「ルーシィ顔真っ赤」
「う、ううううるさい!」
ルーはルーシィの右手を離すと、ウインクを1つ。
「宣戦布告。絶対にルーシィの『好き』を僕の『好き』と同じにしてみせるから・・・覚悟しといてね?僕、かなり積極的になるよ?」
そのルーの「宣戦布告」に対し、ルーシィが口を開こうとした、その時。
「「「ルゥシイイイイイイイイイッ!」」」
「ルウウウウウウウウウウウッ!」
向こうからナツ、グレイ、エルザ、アルカが走ってきた。
「えーーーーーーーーーーーーー!」
「アルカ、顔怖い」
そこからはいろいろ大変だった。
ハッピーはルーシィの胸に飛び込み、ナツは書き置きについて問い、その誤解をルーシィが解く。
それを聞いたナツとグレイ、アルカは「へ?」と言いたげな表情をし、エルザは堪えきれず笑いだした。
心配して損したというように地団太を踏むナツ、溜息をつくグレイ、混乱しまくって疲れたのか座り込むアルカ、腕を組み笑みを浮かべるエルザ、ハッピーはルーシィの胸に顔を埋め、泣く。
ルーシィは、幸せそうな笑顔を浮かべていた。
「母ちゃんの墓参り!?」
「でもってルーはその付き添い!?」
「そ♪」
「うんっ」
「え・・・ルーシィのお母さんて・・・」
「ハッピー、黙ってろ」
夕日に照らされながら、6人と1匹は歩いていく。
そんなルーシィ達を、書斎からジュードは見ていた。
「皆・・・心配かけてゴメンね」
「結局取り越し苦労だった訳か」
「グレイ、服」
「気にするな。早合点した私達にも非はある」
「マジでビビったぁ・・・」
「ハッピーなんかずっと泣いてたぞ」
「な、泣いてないよ!」
先ほどまでルーシィの胸に顔を埋めて泣いていたのは君だろう。
「それにしてもでけー街だな」
アルカの一言に、ルーシィは遠くの山を指さす。
「あ・・・ううん。ここは庭だよ。あの山の向こうまでがあたしん家」
ルーシィの発言に、4人は言葉を失った。
「あれ?どーしたの、皆・・・」
「お嬢様キター」
「さり気自慢キター」
「ナツとグレイがやられました!エルザ隊長!アルカ副隊長!一言お願いします!」
「空が・・・青いな・・・」
「何言ってんだエルザ・・・今は夕方だから、空は赤いぞ・・・」
「エルザ隊長とアルカ副隊長が故障した
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