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勇者番長ダイバンチョウ
第8話 男の恋は命懸け! 惚れたなら掘り抜いて見せようドリル道!
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はカウンターに置かれていたメニューに目を通してみた。其処に映っていたのは明らかに食欲を損なわせるような代物ばかりだったりした。

小型バッテリーのオイル漬け
ネジご飯
針金の酢の物
ect……

 とにかく、生身では絶対に食べなさそうな代物ばかりがメニューに並べられていた。思わず固唾を飲み込んでしまった。流石の番でもこんな代物を食べる気にはなれなかったりする。
【えと、俺は食い物は良いから何か飲み物くれないか? ノンアルコールの奴でよぉ】
【へい、それじゃこいつですねぃ。オレンジジュースのオイル割りですぜぃ】
【な、何でもかんでもオイル割かよ……】
 普通でなら何とか飲めたのだろうが、流石にオイルと混ぜられては飲めそうにない気がするのでは?
 だが、頼んでしまった以上は飲むしかない。でなければ折角のレッド番長の気持ちを無駄にしてしまう羽目となってしまう。
 ダチとしてそれは出来ない。となれば是が非にでも飲まねばならない。
 意を決してオレンジジュースのオイル割りを一気に飲み干す。
 すると、以外とすんなり飲む事が出来たのに番は驚いた。どうやらバンチョウと合体していたお陰で味覚は番のままだが体内組織はバンチョウになっているようだ。その為オイル割になってても普通のオレンジジュースと同じ感覚で飲めるようだ。
【ほれドリル! おまんも何か頼め! 好きなもん飲んでええぞぉ!】
【そうか? 悪いなぁ】
 ちょっぴり申し訳なさそうな言い方をしつつも大ジョッキでの生ビールオイル割りを注文し、それを一気に飲み干してしまうドリル番長。
 飲みきった時にはドリルの両頬はうっすらと赤く染まりだし、カウンターにもたれかかってしまった。
【どうだ? ちょっとは落ち着いたかのぉ?】
【おぅおう! 大分楽な気分になったぜ。しかし悪かったなぁ番、それにレッド。お前等に心配掛けちまったみたいでよぉ】
 大分以前の様に戻って来たみたいだが、やはり何所か元気がなさげだ。一体どうしたのだろうか?
【水臭い奴じゃのぉ、ワシ等の仲じゃろうが、悩みがあるんじゃったら遠慮なく言うてみぃ!】
 仲間同士、と言うよりダチ同士であるが故……そんな感じで男同士でこそ話せる悩みもあったりする。
 特にレッドの予想では今のドリルはその類の悩みを抱えていると言うのだそうだ。
 一応番もドリルがどんな悩みを抱えているのか気になったりしているので聞き耳を立ててみる。
 そんなレッドとバンチョウに板挟みされた状態の中、ドリルが小さく口を開いた。
【じ、実はさぁ……俺、……しちまったみたいなんだ】
【あ? 良く聞こえなかったぞ?】
 余りに小声なせいか良く聞き取れなかった。これでは何が悩みなのか把握が出来そうにない。
 そんな訳でもう一度質問を要求すると、今度は少し大
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