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勇者番長ダイバンチョウ
第8話 男の恋は命懸け! 惚れたなら掘り抜いて見せようドリル道!
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は皆見慣れない宇宙人ばかりだ。誰一人として地球人は存在していない。
【あ、それとなぁ番。此処に入る際には必ずバンチョウになってからにした方が良いぞ。でないと此処じゃ地球人には何も売ってはくれんからのぉ】
「勝手に人ん家に店構えておいて俺等には物を売らないなんざ、良い根性してるぜ宇宙人ってのはよぉ」
 文句を言いつつも仕方なくその場でバンチョウへと合体を果たす。これならば誰が見ても列記としたバンチョウ星人と見て貰えるだろう。
 そんな訳でレッド番長はドリル番長とバンチョウを連れてとある店へと立ち寄る。かなり古風な暖簾を掲げた俗に言う居酒屋の類の店であった。
【へい、らっしゃい!】
 店へと入るといきなり元気なおやじの声が出迎えてくれた。更に、店の中にはそれこそ様々な宇宙人が達が席に座りそれぞれの飲みなれた品物を呑んだり食いなれた食い物を食べたりしている。
 とりあえず三人は並んでカウンター席へと腰掛ける。レッドは慣れた手つきでカウンターに置かれていたお絞りで手を拭うと早速おやじに視線を向ける。
【おやじ、何時もの奴頼むわぃ】
【へい、何時もの奴ねぇ】
 何時もの奴。
 これは居酒屋然りスナック然りバー然り、とにかく飲み屋関係の場に置いて一度位は言いたくなる言語だったりする。
 何か、こう言った響きの言葉を自分の口から言うと何となく大人になった気分になってしまうのは一種の錯覚だろうと思われるが別に錯覚でも良いのかも知れない。
【へぇ、レッド。お前此処の常連だったんだな】
【勿論じゃ。地上での激務に疲れた日とかは仲間達に内緒で此処に良く来てるんじゃぞぉ】
 自慢げに語るレッド。この繁華街の場所は地球人には秘密だったりする。下手にばらしてしまうと出入禁止を食らってしまうからだ。
 なので、少々後ろめたいが他の隊員達には内緒にしてあるのだ。
【へい、お待ちぃ!】
 そうこうしているとおやじがレッドの元に何時もの奴を置いてくれた。
 其処にあったのは黄金色に輝く液体に何故か茶色の液体がミックスした様な代物と巨大なボルトとナットを串で串刺しにした奴に変なタレを掛けた奴であった。
【な、何だこれ?】
【へい、家の名物で生ビールオイル割と焼きボルトオイルタレ掛けですよ!】
 それを聞いた途端、盛大にぶっ倒れるバンチョウ。そんなバンチョウの事などお構いなしにジョッキに並々と注がれている生ビールオイル割りを美味しそうに喉を鳴らしながら半分近く飲み干す。
【くぁ〜〜! 美味い、この一杯の為に毎日必死に働いてるようなもんじゃからのぉ〜!】
【ま、毎日そんなの食ってるのか、お前?】
【勿論じゃ、この店の奴は何でも美味いからのぉ、今日はワシが全部奢るけぇ好きな物頼むと良いぞぉ!】
【な、何でもって言ってもよぉ……】
 改めてバンチョウ
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